石油・天然ガス市場を脅かす「危険」
2011年10月02日付 al-Hayat 紙

■石油・天然ガス市場を脅かす「危険」

2011年10月2日『アル=ハヤート』

【シャルジャ(UAE):本紙】

「アル=ヒラール石油」社の週刊報告によると、従来型エネルギー資源の枯渇という事実からは縁遠い、従来型エネルギーの資源と備蓄を十分に持っている地域や国々が、石油・天然ガス市場で起きた、または起きると見込まれる様々な方向性と兆候、危機への備えを行っている。これらの国々は市場でのシェアやエネルギーの需給バランスにおける基本的な役割を守るために、出来る限り長期にわたってエネルギー供給の安全を保障できるよう、最高度の能力レベルを維持するための早急な努力を行っているのだ。産油国は石油・天然ガス生産から上がる収益のかなりの割合を、生産の改善のために支出しており、こうした努力はOPECの加盟国も非加盟国も同様に行っている。

また報告では次のように指摘された。「世界経済活動の動きと連動しているために、あるいは需要と生産のメカニズムの変化のために、世界の石油需要が揺らぎ、一定期間のうちに回復せず、多くの国々が製造・生産拠点から撤退した場合、[石油・天然ガス]生産を保障するための巨額投資は大きな危険にさらされる可能性があり、さらには、経済が崩壊してエネルギー消費やあらゆる種類の生産の主導的立場が国々から奪われる可能性もある。それゆえ、従来型エネルギーと再生可能エネルギー双方を含むエネルギー分野向けの計画や投資は、投資された資本金の保全が保障される形で、実際の需要水準と長期的な経済的有益性という要素に従って行われることが重要である」。

(後略)

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( 翻訳者:増田里紗 )
( 記事ID:24148 )