「学費無料化」を訴えた学生2人、601日間の拘留をへて、ようやく釈放
2011年10月07日付 Hurriyet 紙

イスタンブルのアブディ・イペクチ・スポーツセンターで2010年3月14日に行われたロマ(ジプシー)研究会で、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相が話している際に、「学費無償化を希望し、実現させる」と書いたプラカードを掲げたことで、(反政府)組織構成員であるとして逮捕されたトラキヤ大学・工学職業大学校機械学科2年のフェルハト・トゥゼルとアンカラ大学言語・歴史・地理学部文化人類学科4年のベルナ・ユルマズが601日にわたる拘留の後に釈放された。

イスタンブル第10重罪裁判所は、2人の学生の釈放要求の裁判に決定を下した。裁判を傍聴したベルナの父親であるユスフ・ユルマズさんとフェルハトの母親のハヤト・トゥゼルさんは、嬉し涙を流してこの決定を喜んだ。親戚は、「正義が勝った」と叫びながら互いに抱きしめあった。

■検察官は釈放を望んでいた

 BDP所属の国会議員のセバハト・トゥンジェル氏、スッル・スュレイヤ・オンデル氏、CHP所属の国会議員のマフムト・タナル氏、スレイマン・チェレビ氏、アラーティン・ユクセル氏に加えてイスタンブル弁護士会の元会長であるトゥルグト・カザン弁護士、アリ・シルメン記者も公判を傍聴した。フェルハト・トゥゼルはカンドゥラ第2F型刑務所に、ベルナ・ユルマズはバクルキョイ女子刑務所に収容されていた。イスタンブル第10重罪裁判所での裁判の2011年5月24日の公判では、共和国検事が2人の学生の無罪と釈放相当との見解を示したが、裁判所はこれを拒否していた。

■「私は無罪です、お父さん、誇りを持ってください」

ベルナ・ユルマズの父親であるユスフ・ユルマズさんは公判の前の会見で次のように話した。
「4年間、私たちは生活を切り詰め切り詰めして、子供たちを学ばせた。ところが大学からは追放された。『お父さん、私は悪いことはしていない、誇りを持ってください、私のために悲しまないでください』と話した。悲しまずにはいられない」。フェルハト・トゥゼルの母親であるハヤト・トゥゼルさんは、学費無償化を求めた息子が、すぐに教育の権利を奪われたと述べ、「息子の2年間は奪われた。学費無償化を要求することは罪ではない。早くこの拷問のような状態が終わることを望んでいる」と話した。

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( 翻訳者:小松裕美子 )
( 記事ID:24185 )