イスラエル領内のアラブ人墓所を過激入植者グループが襲撃
2011年10月09日付 al-Quds al-Arabi 紙

■リーベルマン外相がアザーン禁止を要求し、ヤーファ在住ユダヤ人にキリスト教会の鐘を鳴らさせないよう呼びかけて扇動したことが、アラブ人の墓所・モスクへの攻撃を後押し

2011年10月09日『クドゥス・アラビー』

【ナザレ:ズハイル・アンドリュース】

土曜の晩の遅い時刻、ヤーファの町の中心部で行われた激しいデモに数百人が詰めかけた。このデモはユダヤ教過激派によるアラブ人墓地2か所(うち1つはイスラーム教徒の墓地、もう一つはキリスト教徒の墓地)に対する破壊行為を批判するものであった。デモ隊はヤーファのアラブ系住民の団結と、聖域(墓所)を防衛する意志を示すシュプレヒコールを繰り返し、今回の犯罪行為と入植者による暴力、アラブ人に対する人種差別的扇動を非難するスローガンを掲げた。

ユダヤ教過激派はこの日の晩、ユダヤ教の祭日であるヨムキプールに際し、ヤーファのイスラーム教徒とキリスト教徒の墓地に攻撃をしかけ、多くの墓を破壊してヘブライ語で人種差別的スローガンを落書きすることで、墓地を冒涜した。ユダヤ教過激派は金曜日の深夜にも同じイスラム教のアル=カザハーネ墓地とギリシア正教の墓地を攻撃し、「アラブ人に死を」といったようなアラブ人に対する侮蔑的で人種差別的な落書きをした。その隣には「料金の徴収」[訳注:英語の報道では“Pay Tag”などと訳されている]という意味の表現がヘブライ語で書かれていたが、これはユダヤ人テロリスト[=過激な入植者グループ]がいわゆるグリーンライン[=イスラエル領とヨルダン川西岸地区の境界線]の両側でパレスチナ人とその財産を攻撃する際に用いる表現である。

「料金の徴収」グループはヨルダン川西岸地区とグリーンライン内[=イスラエル領内]の双方でアラブ人の財産や聖所(墓地)を襲撃しており、最近ではトゥーバのヌールモスクにも放火している。

(後略)

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( 翻訳者:田中大樹 )
( 記事ID:24211 )