カマン・カレホユック考古学博物館に旅行客の関心大
2011年10月23日付 Zaman 紙


カマン・カレホユック考古学博物館には、他の博物館とは異なる特徴がある。2010年に日本人によって建てられたこの博物館では、一部の遺跡コーナーでは観覧者が出土品に手を触れることが許可され、3次元の(立体)ディスプレイが設置されている。この博物館には、鉄器時代や旧青銅器時代、後期青銅器時代、そしてオスマン朝時代の遺跡からの出土品が展示されている。

クルシェヒル県のカマン郡にて、15年間続いた発掘作業で発見された出土品を展示するため、日本人によって博物館が建設された。クルシェヒル県文化観光局のムスタファ・ギョクギュル局長は、カマン・カレホユック考古学博物館に国内外からの観光客が大きな関心を示していると話した。日本政府による文化無償資金協力プログラムによって建設されたこの博物館を、この1年間で訪れた観光客の数は4万5千人に上る。観覧者の内1万人が日本や韓国、中国といった極東諸国からやって来た観光客だ。

日本人によって古墳の形に作られたこの博物館には、鉄器時代やヒッタイト、アッシリア商業植民地、旧青銅器から中期青銅器、後期青銅器時代、そしてオスマン朝時代の遺跡からの出土品が展示されている。その展示形式によっても他の博物館とは異なるこの博物館では、(地層の)最上層から最下層までたどれる年代順のシステムが採用されている。2010年に開館したこの博物館に展示されている出土品の一部には、観光客が手で触れることも許可されている。観覧者にカマン・カレホユックやヤッスホユック、そしてビュクリュカレといった遺跡に関する見識を持ってもらうために、博物館の壁には写真だけでなく知識を持ってもらうための年代表やパネル、画像が並べられている。またこの博物館では、LEDライトの照明システムによって文化階層を示す相関的な模型や、観覧者が歴史に触れることを目的に設置された陶器の箱、そして一部の印章の3次元模型が展示されている。カレホユックで今日まで続く発掘作業では、オスマン朝時代から旧青銅器時代までの地層の間に印章や武器、台所用品、装飾品、そしてタブレットなども含む非常に多くの遺物が出土している。カマン郡に属すチャウルカン町にて1986年に日本人の大村幸弘教授を遺跡調査隊長として始められた発掘作業隊には、日本とトルコを始めアメリカやオーストラリア、イギリス、韓国、そしてマレーシアといった多くの国々からやって来た研究者や学生が参加している。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:24322 )