カンディリ地震観測所、マグニチュード7.2と訂正
2011年10月23日付 Radikal 紙

カンディリ観測所所長のムスタファ・エルディク博士が、地震で500人から1000人(訳者註:現在確認されているところでは死者の数は217名である)が死亡した可能性があると話したのに対し、赤新月社のアフメト・リュトゥフィ・アカル社長は、地震の被害は拡大するだろうと述べた。

ヴァンでの地震に関してカンディリ観測所で行われた記者会見でエルディク氏は、当観測所が世界で最初に、地震の規模をM6.6であると伝えたが、その後M7.2に訂正したと話した。

エルディク氏は会見で、地震の震源と規模に関する最初の情報が、最も近い観測所からもたらされたと述べた。「私たちは最も近い観測所と連携して震源を正確に割り出した。最も近い観測所からは局地的な地震の規模のみが伝えられたので、地震の規模はM6.6とされた。その後遠くの観測所の記録から、地震のモーメント・マグニチュードがM7.3であることがわかった。同時に、遠くにある私たちの観測所の記録を分析したところ、地震のモーメント・マグニチュードがM7.2であることが確定した。M7.2の地震が引き起こす揺れの強さは、震源地付近では9になることもあり、一般的には8になる。住民たちや、現地で救助活動をしようとする人たちが知りたいのは被害の規模であり、それも揺れの強さとともに伝えられる。これは地震の規模とは関係ないことだ」と述べた。

■赤新月社社長の緊迫した会見

赤新月社社長のアフメト・リュトゥフィ・アカル氏は、地震に関して「被害が少ないことを望むが、被害が拡大する恐れがある」と話した。特にヴァン市内とエルジシュでより大きな被害があるとの情報を得たとアカル氏は述べ、「私たちは赤新月社として最初の救護活動を開始した。エラズー、ムシュ、エルズルムにあるわが本部から指示を出している」と話した。一方、赤新月社が行った書面での発表によると、アンカラにあるトルコ赤新月社災害救護活動センターに緊急対策本部が設置された。

また、エルズルム、ムシュ、エラズーの地域災害対策・物流センターからは多くのテント、毛布、食料が被災地に送られ、トルコ赤新月社チームが被災地の状況や、必要な物資の確認作業を続けているという。

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( 翻訳者:菱山湧人 )
( 記事ID:24324 )