駐シリア米大使、安全上の理由で一時帰国
2011年10月24日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ 駐シリア米大使、安全上の理由でダマスカスを離れ無期限休暇

2011年10月24日付『クドゥス・アラビー』

【ダマスカス:DPA】

駐ダマスカス米大使館の関係者は、ロバート・フォード大使が無期限の休暇のためワシントンに帰国する予定であると語った。

同関係者はドイツ通信社(DPA)に対し、フォード大使が現状において「地元メディアで彼に対する過剰な煽動キャンペーンが、政府当局の監視のもとで続けられているため」自らの安全がもはや保証されないため任地を離れたと説明した。

フォード氏は既に何度も親体制派勢力 の襲撃に晒されている。彼が危険な地域に近づいたり、反体制派の人物を訪問していたためで、親体制派はこれを「内政へのあからさまな干渉であり、反体制派を当局に対して煽動する行為だ」とみなしている。

また、米大使館と仏大使館は今年7月初旬に シリア当局の「熱狂的な支持者」に襲撃されている。そうした支持者たちは「フォード氏が反体制勢力を支援し、現行の外交上の伝統や慣習から逸脱している」と考え、これに反発している。しかし、フォード氏と米欧諸国の複数の外交官および大使らは常に「シリア当局は国際メディアや中立的機関及び団体等が現場における出来事や様々の見解を伝えることを妨害し、公式の言説のみが支配的になっている状況の中で、真実を知ることが必要だ」として自分たちの行動は正当なものだと主張している。

消息筋によると、フォード大使は「土曜日[22日]朝に出発する前にシリア外務省に対してこのような状況について伝え、自分の身の安全に関して責任者らと意見を交換した」という。
シリア当局は米欧諸国の大使らに対して、ダマスカス市内の大使館及び大使公邸の周辺25kmの範囲内に行動を制限する措置をとった。

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( 翻訳者:和島歩美 )
( 記事ID:24332 )