ヴァン地震、支援活動、続々―支援金はこの口座へ
2011年10月24日付 Hurriyet 紙

地震が襲ったヴァンに特別機で到着したイスタンブル広域市シシュリのムスタファ・サルギュル区長は、1000の被災家庭をシシュリの一般家庭のもとに避難させ、(区が)1年間の支援を引き受けると述べた。一方で、イスタンブルの他の区もヴァンへの支援のために特別窓口を設けた。下に記載した電話番号にかけることで、地域の市町村を通じて義援金を送ることができる。国内と郵便局(PTT)の各運送会社は、ヴァンへの荷物の輸送に対しては料金を課さず、また、メトロ・ツーリズム(Metro Turizm)社は、地震の起きた地域に親戚がいる人々を無料で輸送することを計画している。

サルギュル区長は、今日(24日)午前6時に特別機でヴァンを訪れ、ヴァンのキャーズム・カラベキル通りにある、地震で倒壊した7階建てのビルの瓦礫の中での捜索現場に姿を見せ、地震によって被災した1000の家族をイスタンブルで受け入れると述べた。

サルギュル区長は、会見で、「1000の家族をイスタンブルのシシュリで受け入れます。この家族たちをシシュリの家族のもとに避難させ、彼らの支援を1年間引き受けます。彼らがテントで生活することは、私たちの心が良しとしません。子供たちも学校に受け入れましょう」と述べた。サルギュル区長は、今日、被害の大きいエルジシュ郡に向かう。

■首相府、口座を開設

首相府は、ヴァンで起きた地震を機にはじめられた救援活動の一環として、開設された銀行口座の番号を公開した。

救援活動に必要な国内、および国外の連携は、この分野での活動を合法的に遂行する責任のある首相府災害緊急時際策局(AFAD)によって行われる。救援活動に参加するために必要な銀行口座の情報は、IBANコード(International Bank Account Number)とともに以下のように示されている。

口座名:ヴァン地震人道支援口座(VAN DEPREMİ İNSANİ YARDIM HESABI)
T.C.ZİRAAT BANKASI, Aşağı Ayrancı Şubesi, Ankara
トルコ・リラ建て口座: TR600001000820555555555031
アメリカ・ドル建て口座: TR330001000820555555555032
ユーロ建て口座 : TR060001000820555555555033

T.VAKIFLAR BANKASI A.O., Finansmarket Şubesi, Ankara
トルコ・リラ建て口座: TR620001500158007299317599
アメリカ・ドル建て口座: TR430001500158048013094088
ユーロ建て口座 : TR320001500158048013094092

T. HALK BANKASI, Bakanlıklar Şubesi, Ankara
トルコ・リラ建て口座: TR190001200940800005000015
アメリカ・ドル建て口座: TR210001200940800058000100
ユーロ建て口座 : TR910001200940800058000101

<中略>

■各区が特別窓口を設置

ヴァンで起きた地震による被害を受けて、イスタンブルの各区は特別支援窓口を設置し、地域への支援を始めた。志願する人は、地域の自治体に申請し、被災者への支援に当たることができる。

現在、地震の起きた地方で最も要望の多い物資は、冬物衣料、靴、暖房器具、乾電池、懐中電灯、羊毛の靴下、生理用ナプキン、乳幼児用食品と紙おむつ、毛布(多くの所で使用済みの毛布は受け付けていない)、乾物、そして缶詰である。

<中略>

■赤新月社:献血と食糧を要望

赤新月社のインターネットサイトから、55リラで食糧を援助することができる。
また、http://www.kanver.net/forum.php?topic=184 のリンクから、最も近い献血場所を探すことが可能。

■「災害を黙ってみているわけにはいかない」

メトロ・ホールディングのガーリップ・オズチュルク会長は、我が国は、人々を襲った全ての災害をうけて同じ気持ちを持ち、ともに行動を起こすことができる国家であると述べ、「メトロ・ホールディング社として、地震の直後から行動を起こし、最初の段階で何ができるかを明らかにしました。この分野において、我が社のパートナーの一つであるヴァン・エティ(ヴァン精肉会社)が、食糧を必要としている被災者に配るため、5トンの肉と加工食品を、トルコ赤新月社に送ることに決めました。この支援物資を、今日赤新月社の担当者に送ります」と話した。

■メトロ・ツーリズム社、無料で人的輸送を

トルコ赤新月社から以前に感謝状を受けて表彰され、ソマリアにおける飢饉の解決のためにトルコで始められたキャンペーンに110万リラを寄付したメトロ・ホールディングのオズチュルク会長は、「メトロ・ホールディングの主力であるメトル・ツーリズム社は、2日間、ヴァンに住む親戚に援助にいく人々を無料でお運びします。このような時こそ、我々は国民の連帯の中に身を置き、やらなければならないことは、なんであれやらなければなりません。この場所から、行動によって、我々は地震の被災者、負傷者を励ますために、我々の役割をはたす努力をしました。はじめはテロリストの攻撃によって、後には地震によって揺さぶられた我が国が、この問題を克服し、傷を癒す力を持っていることを我々は確信しています。政府と国民が協力すれば、できないことはなにもないのです」と述べた。

メトロ・ホールディングのガーリップ・オズチュルク会長は、地震で亡くなった方々には神のお慈悲が、そして身内の方とトルコ国民にお悔やみ申し上げ、負傷された方々が早くよくなるよう祈っていますと話した。

<中略>

■雑誌、社交界、実業界から救援キャンペーン

ヴァンにおける地震の被災地救援のため、トルコ全土が固く結びついた。救援キャンペーンに、芸能界も参加している。

雑誌、社交界、そして実業界の著名人たちは、マグニチュード7.2の地震に見舞われたヴァンのため、個人として、またグループとしてキャンペーンを立ち上げた。

チャンネルDは、明日(10月26日)の夜「ヴァンのために心を一つに」と題した番組を通して、救援キャンペーンを行う。ベヤズト・オズチュルク氏とメフメト・アリ・ビランド氏が司会を務めるこの番組は、22時30分から生放送で放映予定である。番組には、チャンネルDのドラマと番組の出演者たちが参加を予定している。

ポラト・ヤージュ氏とポール・プロダクション社のアーティストたちは、ヴァンのために赤新月社に支援を行った。ヤージュ氏は、5万トルコ・リラ、ハンデ・イェネル氏、シナン・アクチュル氏、クトゥシ・アルタイ氏、オズジャン・デニズ氏、そしてヴォルカン・コナク氏はそれぞれ2万トルコ・リラずつを寄付した。

トゥバ・ウンサル氏は、地域の女性たちのために、以前コマーシャルに出演していたMolped社を動かした。

エスラ・エロル氏は、ビュユクアダ島にある12部屋のペンションを、地震で家を失った人々のために提供し、子供たちの学校の問題を解決するよう努力すると述べた。

■トラックが出発

デニズ・ベルダン氏は、トラックいっぱいの毛布、衣料品、手袋、帽子といった冬の物資を購入した。トラックはヴァンに向けて出発した。

ケレムジェム氏はヴァンに行き、被災者に食糧支援を行う予定である。

オイキュ・ギュルマン氏は、Turkcell社のキャンペーンを通して、インスタント食品を支援した。

ベルナ・ラチン氏は、地域に紙おむつと食糧物資を送った。

ハカン・ペケル氏は衣料品と医薬品を援助した。

デメト・アクバー氏は、食品と衣料品を詰めた荷物を準備し、運転手とともにシシュリ市に届けた。

社交界の若手、メルダ・トゥナ氏とジェイラン・チャパ氏は、インターネットで必要な物資のリストを公開し、救援物資を娯楽施設「シャムダン」で集めるとした。

ギョクハン・オゼン氏は、監督業を主題としたドラマ、「星のおとぎ話」に出演したビュレント・シャクラク氏、ハカン・ビリギン氏、そしてセダ・デミル・ヨンデム氏と共に、集めた保存食と衣料品をヴァンに送る予定だ。

ニシャンタシュの全ての店は、団結して1日分の売り上げをヴァンに寄付することを決めた。経営者たちは、水曜日にその売り上げをシシュリ区長、ムスタファ・サルギュル氏を通して地域に送る予定である。

ベシクタシュ文化センター(BKM)は、ヴァンの被災者たちの求める救援物資を最短で届けるため、地震の起きた日に(物資とともに)出発した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:能勢美紀 )
( 記事ID:24333 )