首相府災害緊急事態対策局発表、死者数550人(27日夜9時半時点)
2011年10月28日付 Hurriyet 紙


首相府災害緊急事態対策局(AFAD)は、地震で亡くなった人の数を550人と発表した。うち、60人以上が学校教師である。2300人が怪我をしたが、185人が瓦礫の下から救出された。一方で、AFADによって任命された技術チームが被害状況の確認を続けている。現在までに7,069の建物が点検され、3713棟が居住不適格とされた。

AFADは、M.7.2 のヴァン地震について、27日21時30分現在の数字として、死亡者550人、負傷者2300人、瓦礫から救出された人の数185人、と発表した。テントと毛布の需要をみたすため、5機の民間機、3機の軍用機が次々と到着し、こうした補給は今後も続くとされ、陸路によっても必要物資の供給が続いていると発表された。
AFAD本部からヴァン県の管轄へ、緊急の必要を満たすため、第一段階として1300万トルコリラの支援金が送られた。また、首相府によってはじめられた支援キャンペーンで738万トルコリラが集まったと発表された。14のテレビ局が共同でおこなった「ヴァンに心をひとつに」キャンペーンで集った全額については、関係口座に振り込まれたのち、合計金額が発表されると報告された。国内48の県と39の機関が、救助、医療、救急チーム、および担当者を、トルコ航空機29便、軍用機29便、民間貨物機13便の合計71機で、被災地に運んだという。

■8機で、ピストン輸送

AFAD本部は、被災地でのテントと毛布の必要を満たすため、5機の民間機と3機の軍用機でピストン輸送をし、物資の搬入はつづいているとし、次のように続けた。

「長期的な住宅の建設のため、TOKI(トルコ住宅局)へ命令が下され、被災者の住宅は、一刻もはやく完成するように努められる。一時的な住まいとするプレハブ住宅の生産のために、作業がはじめられた。なるべく早く建設されるよう、計画がたてられた。合計3826人の捜索・救出要員、904人の医療関係者、18匹の捜索犬、651機の作業用機器、146台の救急車(うち7台は医療用ヘリ)、11の野外病院(現在は4)、46の発電装置、95の簡易トイレ、25185のテント、10の大型テント、60のプレハブ住宅、90の組み立て式簡易住宅(Mevlana evi)、10万9986枚の毛布、1150枚の布団、37の移動式キッチン、3051セットの台所用品、6359の小型プロパン式ストーブ、5609の寝袋、1000万の絨毯、1つの移動用パン焼き窯が被災地に運ばれた。1日に3回の食事の炊き出しがはじまっており、食料、その他の消耗品の移送も続いている。

■30の野外テントで、「役所」

役所の仕事を行い、被災地の人々に精神的社会的な支援を行うため、30の野外テント村を作られたとされ、次のように発表された。
「空路により到着する外国からの支援物資の受入のため、エルズルムをロジスティック・センターとすることがAFADにより決められた。センターの建設、届いた物資のヴァンへの移送は、エルズルム県が担当する。陸路で届く国際支援物資については、ヴァン県が、ロジスティック受入センターを設置する。関連省庁は、捜索・救援、被災者への住宅提供、瓦礫撤去、医療、精神的・社会的支援のための作業を連続的に行えるようにするため、それぞれの災害緊急事態局を、次の指示があるまで、1週7日間24時間体制で動かす。ヴァン県には、精神的、社会的な支援が行えるよう、適切な教育をうけた十分な数の要員が派遣された。AFAD本部からの20人の技術系チームが、各県から派遣された200人の技術者とともに、第一次の建物被害確認作業を開始した。現在までに、ヴァン市と、それに属する村、エルジシュ郡と市内の街区で、4686棟のビルを点検した。861棟が倒壊、2210棟が被害があり、住居不適切、1615棟が被害はあるが住める、と判定された。この被害確認、捜索・救助、緊急医療活動は、絶えることなく続けられている。」

■引っ越しの用意も

現在なお、テントを支給されていない人たちは、自分の家の近くに瓦礫やナイロンをかき集めて小屋をつくり暮らそうとしているが、子供の間では病気もみられるという。地震で住宅に大きな被害をうけた人々は、壊れそうな家に入り、家財道具を建物から取り出そうと努めている。一部の人は、家具を紐で結んでバルコニーや窓からつるし、持ち出そうとしていた。一部の人々は、他の町への移住の準備をはじめている。

■最新の第一次被害確認レポート(27日10時現在)

ヴァンで起きた地震をうけ、首相府災害緊急事態対策局によって任命された技術チームが昨日はじめた被害確認作業は今日も続いた。現時点では、ヴァン県ヴァン市とそれに属す村、エルジシュ郡の市内街区で、本日10時までに7069棟が調査された。

損傷により居住不適切
  ビル  3713
  戸建て 5270
損傷はあるが、居住可能
  ビル  2209
  戸建て 3446

この確認作業には、48のチーム、96人の技術者がその任にあたっているという。

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:24378 )