エルジシュ地震被災地へ物資搬入、大型トラックの列
2011年10月31日付 Hurriyet 紙


トルコおよび世界各国から支援物資を乗せエルジシュへ向かうTIR(国際道路輸送協定)トレーラーや大型トラックは、エルジシュの二つの入り口で待機している。支援物資は現地の50台の車両に移し替えられ、装甲車の護衛のもとで無事に被災者に届けられている。

エルジシュのラマザン・ファニ郡長は会見で、TIRトレーラーや大型トラックで郡に届けられた支援物資は、一旦エルジシュ砂糖工場の一画に集められていると述べた。
ファニ郡長によると、郡(郡役場)と連携して作業にあたっているチームがここで物資を仕分ける。郡長は、「一ヵ所に集められた支援物資は、町の区長や村長に手渡され、警察官の護衛のもと50台の車両で配られている」と述べた。

■携帯電話に「テントを受け取りに来てください」

ファニ郡長は、エルジシュにはこれまで10,961張のテントが届けられ、これらは他の支援物資とは違う方法で配布されたと説明し、次のように述べた。

「テントは郡の軍警察司令部の一ヵ所でのみ配布されている。災害緊急事態対策局(AFAD)のチームが現地で被害調査をしている。この調査で家屋の被害が甚大だと診断された被災者には、携帯電話に『テントを受け取りに来てください』とのメッセージを送るようにしている。携帯電話に届いたこのメッセージを持って軍警察司令部を訪れた市民にテントが配布されている」

ファニ郡長は、支援物資を現地の被災者に早急に届けるため、支援物資を届けたいと思っている人もしくは団体に対し、必ずあらかじめ電話で郡災害本部にその旨を伝えるよう求め、「災害本部の電話番号は郡(郡役場)のインターネットサイトに載っている」と話した。

■支援物資輸送に、軍の装甲車が同行

支援物資を乗せ現地へ向かうTIRトレーラーや大型トラックは、エルジシュへのヴァンやアール方面からの入り口となるテクレル及びユカル・アクチャゲディキ軍警察検問所で一定の台数になるのを待ち、それから軍警察の装甲車2台に護衛されエルジシュ砂糖工場の倉庫へ誘導される。

関係者は、一日に平均200台のTIRトレーラーや大型トラックがエルジシュへ来ると述べた。トレーラーの運転手として現地へ支援物資を運ぶデデ・アルトゥン氏は、略奪が懸念されていたが軍警察の同行のもと無事に支援物資を届けることができたと語った。

トレーラーの運転手としてイスタンブル・ファーティフ市役所から触媒型ストーブを運んできたチェティン・ジェンギズ氏は、「ここに来るまでは心配だったが、軍警察とともに無事に郡へ支援物資を届けることができて嬉しい」と話した。

■日常生活は正常に戻りつつある

エルジシュ郡の中心部では、ボランティア団体が移動式食堂や炊き出しテントで温かい食事の配給をつづけている。他方で店の営業をはじめる業者もぽつぽつと現れ始めた。

エルジシュ郡の青果店、食料雑貨店、肉屋、日用品を扱う商店、パン屋をはじめとする一部の職場で、今朝から業務を再開する様子が見られた。

エルジシュ郡で売られている日用品に法外な値段がつけられている様子はない。5リットルの食用油は約20リラで、青果店の店頭ではトマトが(1キロあたり)1.5リラ、ブドウが2~2.5リラ、リンゴが2リラで売られている。

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( 翻訳者:篁日向子 )
( 記事ID:24414 )