エルジシュに電気、しだいに市民生活もどる
2011年11月01日付 Milliyet 紙


地震で最も被害が大きかったヴァン県エルジシュ郡の一部地区で昨夜、電気が通り、商店主たちは店の営業を再開した。

10月23日日曜日に発生したM.7.2の地震で最も被害が大きかったヴァン県エルジシュ郡で、生活が通常に戻り始めた。インフラ問題の解消と共に、昨夜の午後9時より同郡の一部地区に電気が通り始めた。電気が通ったことで、郡中心部に店舗を持つ商店主の多くが昨日10月31日に営業を再開した。

■ 商店主:大きな被害を受けた

商店主らが、地震の被害に遭った店舗内商品の片付けに全力を尽くしている一方、理髪店では人々が散髪する様子が見られた。通りの活気が目を引き、コーヒーハウスは人で満杯だった。
エルジジュ郡で靴屋を営むオメル・アバクさんは、「私たちも大きな被害を受けました。地震でできた建物のひびから店内に雨水が入り、ほとんどの靴を処分せざるをえませんでした」と語った。他の商店主たちは、生活はなんとか維持しているが、一刻も早く瓦礫が撤去され、生活が通常に戻るよう期待していると口にした。

■ 子供は何処にいても子供だ

エルジシュ郡のテント村にいる子供たちは遊ぶことでそのショックを拭い去ろうとしている。
エルジシュ・スタジアム内のテント村では、寒気と必要物資の不足が原因で人々は過酷な日々を過ごしているが、テントで戯れる子供たちは、「子供は何処にいても子供だ」という言葉を想起させた。
精神科医らは子供たちの地震によるショックからの回復を助けようと努めているが、当の子供たちは空きスペースがあれば至る所で遊び、同時に障がい者のためにペットボトルの青いキャップ(注)を集めて回っている。おもちゃを配給され喜ぶ子供たちの中にはとても幸せな子供たちもいれば、亡くなった友人、先生、そして学校を恋しがり、また家を求める子供たちもいた。

(訳者注:青いキャップ運動:集めたペットボトルのキャップ1万個(10キロから15キロ)につき車椅子1台が障がい者に贈られる運動。)

■メヴラーナ住宅(プレハブ住宅)の組立てが開始

赤新月社を通じてエルジシュ郡へ運搬されたメヴラーナ住宅(プレハブ住宅)の組立てが始まった。このメヴラーナ住宅を対象に先日、テント村向かいの敷地の整地が実施された。昨日、TIR(国際道路輸送協定)トレーラーで運搬された住宅の部品は、兵士及び赤新月社職員らの手で組立てられ始めた。初期段階で390戸組立て予定のこのプレハブ住宅では(一戸につき)10名が避難可能であり、耐寒・防水仕様、敷地内はコンクリートタイルで舗装されるという。

■ テント村のマスコット、サーミー君

あらゆる困難をものともせず、子供たちが冗談を交し、戯れる様子は人々の顔に束の間の笑みを浮かべさせている。一方、テント中をはいはいしながら動き回る、まだ1歳の可愛らしいサーミー・ユスフ・カヤジュ君は、その愛くるしさで注目の的となっている。

■ ヴァン県警察本部ビルで立退き

地震で大規模な被害を受けた公共施設の中にはイペキヨル通りにあるヴァン県警察署、イスケレ通りにある機動隊担当局、そして警官宿舎がある。使用不能となったビルの一つである機動隊担当局では完全立退きが行われた。県警察署ビル及び警官宿舎では立退き作業が継続している。損壊したビルを退いた警官は、エルジジュ郡の市内の他の警察署及びエドレミト郡の休憩施設にて職務を行う予定だ。

■ 死亡者数は601名に

首相府災害緊急時対策庁(AFAD)は、ヴァンで10月23日日曜日午後1時41分に発生したM.7.2の地震での死亡者数が10月31日正午時点で601名であると発表した。発表では、計1769回の余震が発生したこと、また、ヴァンで瓦礫の撤去作業が完了し、エルジシュの2ヶ所の倒壊建物にて捜索救援活動が継続しているのみであるという。

■ シャローム紙から救援水

トルコ国内のユダヤ人コミュニティを対象に1947年から週刊でトルコ語による発行を行っているシャローム紙は、被災者にTIRトラック一台分の救援水を送った。先日、イスタンブルを出発した救援TIRトラックは、夜遅くにヴァンに到着した。同トラックの救援水は、被災者らに配給されるべく、赤新月社に届けられた。

■赤新月社の報告書:15万名がテント生活を送っている

トルコ赤新月社は、ヴァン地震発生後10月31日までに得られた情報から、活動報告書を作成した。報告書では、以下の情報が纏められている。

-地震後、約15万名がテント生活を始めた。
-住宅8,000戸が大きな被害を受けた事を理由に居住不適格となった。一方、住宅7,600戸での損傷が確認された。
-トルコ赤新月社は、10月31日時点で、テント27,159張、メヴラーナ住宅(プレハブ住宅)2,310戸を供給した。これにより被災者147,345名がテントで暮らせるようになった。

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:24425 )