ギュル大統領、被災地ヴァンで犠牲祭を迎える
2011年11月06日付 Hurriyet 紙


アブドゥッラー・ギュル大統領は、ヴァンで被災者らとともにバイラム(犠牲祭)の礼拝を行った。ギュル大統領は「このバイラムは少し苦みを持って迎えました。大きな災害、震災とともに迎えました。震災の苦しみはまだ心に新しいものです。我が同胞みなに哀悼の意を表します。亡くなったすべての方々にアッラーの御慈悲を祈ります。偉大なるアッラーが、全ての災害から、我々の国を、全人類を、皆を守られますよう。」と述べた。

ヴァンで9月23日に起こり、604人の死者を出したマグニチュード7.2の地震の後、アブドゥッラー・ギュル大統領は犠牲祭の初日にヴァンを訪れた。大統領機「アナ(「母」の意)」で日の出の時間にヴァンのフェリト・メレト空港に降り立ったギュル大統領を、ベシル・アタライ副首相、ミュニル・カラロール・ヴァン県知事、民主市民党(BDP)のベキル・カヤ・ヴァン市長、ヴァン軍警察治安特殊部隊司令官ユルドゥルム・ギュベンチ中将、公正発展党(AKP)ヴァン選出のギュルシェン・オルハン議員とムスタファ・ビリジ議員が迎えた。

■バイラムの礼拝をウル・モスクで

ギュル大統領は、バイラムの礼拝を行うため、厳重警戒がとられて車両通行禁止となったオルドゥ通りにあるウル・モスクを訪れた。この際、ベシル・アタライ副首相、ミュニル・カラロール・ヴァン県知事、ベキル・カヤ市長とヴァンの人々が随行した。宗務庁のエクレム・ケレシュ副長官が執り行ったバイラム礼拝の後、ギュル大統領はモスクを出る際に記者会見を行い、次のように述べた。

「まず、皆のバイラムをお祝いいたします。全ての国民に、特にヴァンの人々にバイラムおめでとうと申し上げます。もちろん今回のバイラムは少々厳しいものです。大災害を経験し、その苦しみはまだ心に新しい。全ての同胞に、皆に哀悼の意を表します。亡くなった方々全員にアッラーの御慈悲を祈ります。偉大なるアッラーが、全ての災害から我らの国を、全人類を、皆をお守りくださいますよう。そしてもちろん我々はバイラムがどういうものであるのかを知ることが必要です。実際、このような日々にこそ、バイラムはより意味を持つものになるのです。今は皆が互いにより寄り添い、兄弟であると実感し、この国の一部として皆が互いに抱きあい、必要としている人の元へ我々みなが共に駆け付け助けることが必要な時です。これがバイラムの意味するものです。これはこのような災害、このように悲しくつらいバイラムでなくとも、そもそも我々が行うべきことでした。しかし今回のバイラムを我々全員が残念ながら悲しみを持って迎えました。そのため、我々はこの義務、務めをより心に留めなければなりません。私は今一度、亡くなった方々にアッラーの御慈悲を祈ります。殉職者にアッラーの慈悲がありますように。全ての国民のバイラムをお祝いいたします。」

ギュル大統領はその後、避難所へ向かい被災者らを訪問し、彼らとバイラムを祝い合った。

■避難所で被災者との朝食

アブドゥッラー・ギュル大統領は、バイラム礼拝の後、スュプハン村で地震の被災者が避難しているメヴラーナの家(プレハブ住宅の名称)のある避難所へ行った。ギュル大統領は被災者に見舞の言葉をかけながら、バイラムを祝った。大統領に興味津々な様子の子供たちが取り巻く中、被災者は大統領に問題を説明した。立ったままで被災者と話をしたギュル大統領は、不便はできる限り早く解消すると述べた。ギュル大統領は、メヴラーナの家の前で産着をきた子供連れの家族を見ると、「中に入りなさい、子供が冷えないようにね、気をつけて」と言った。ギュル大統領はここで短く見解を語り、次のように述べた。
「皆さんにアッラーが報いてくださるように。震災は簡単なことではありません。しかし、誰も路頭に迷ってはいません。ひとりや二人ではなく、ありがたいことに温かい帰る場所があり、家がある。これらは仮のものであり、今後より良くなっていきます。段階的にそうなります。ありがたいことに、我々の国民は何が大切なのかを知っている。ここで働く人に、赤新月社に、知事に協力してくれる皆に感謝します。足りないものはありますが、これらは計画的プログラムにより解決されるでしょう。」

ギュル大統領は、その後避難所で被災者とともに朝食を取った。ギュル大統領は県災害非常事態局を訪れ、ミュニル・カラロール県知事から震災後に行われた作業についての報告を受けた。

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( 翻訳者:倉田杏実 )
( 記事ID:24470 )