トルコ外務省、在シリア大使館、領事館への襲撃に厳重抗議
2011年11月13日付 Yeni Safak 紙

トルコは、昨晩シリアで体制派のデモ隊により、在シリア大使館、在アレッポ総領事館、在ラタキア名誉領事館に対して行われた襲撃を強く非難した。

外務省の発表によると、同省は事件に関してアンカラにいるシリアの代理大使を呼び、覚書を渡した。問題の襲撃を受け、大使館職員や領事館員の家族のトルコへの避難帰国が今日始まった。

また、大使館職員や領事館員は職務を続けるという。外務省の発表の内容は以下のとおりである。

「昨日(11月12日)の夜に、シリアで体制派のデモ隊により、在シリア大使館、在アレッポ総領事館、在ラタキア名誉領事館に対して行われた襲撃を私たちは強く非難する。
この襲撃が、アラブ連盟が昨日シリアに関して行った(アラブ連盟加盟資格停止)決定の後に行われ、最も激しく集中的にトルコの施設が標的にされたことは疑いのないものである。
シリアにおけるトルコまたはその他の国の大使館職員や領事館員の安全を保障するためにあらゆる対策を講じることは、『外交関係に関するウィーン条約』に従い、先ずはシリアの義務である。
また、国際関係における慣習もこれを必要としている。よって、外国の大使館職員や領事館員、関係者の保護は、受け入れている国の視点から見て、基本的な責任と名誉の問題である。このことをもう一度述べておいたほうがよいと考えている。
シリア政府に対し、時間を無駄にせず問題の襲撃の犯人らを特定し、犯人らに関して必要な司法手続を開始させることを望む。
トルコは、この事件を再発させないために、シリア政府が必要なあらゆる措置を直ちに講じ、シリアにおける我が国の大使館や領事館、関係機関への治安対策を強化し、その安全確保を保証することを期待している。
トルコはこの先、これらすべての問題を注視し、その進展に必要な対策を講じることを決定した。トルコは、問題の襲撃の結果シリアにおける大使館や領事館で起きた物的損害に関して、国際法に基づいた法的権利を留保している。
今日アンカラにいるシリアの代理大使を我が省に招き、これらについて強く伝えるとともに、覚書も渡した。
問題の襲撃を受け、シリアにおける我が国の大使館職員や領事館員の家族の、我が国への避難帰国が今日開始された。大使館職員や領事館員は職務を継続している。」

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:菱山湧人 )
( 記事ID:24533 )