西洋諸国、イランと交戦する能力などないことを告白
2011年11月12日付 Jam-e Jam 紙


国防相「おしゃべりは、イランの力に対するシオニズム体制首脳部の無力ぶりを意味する」

 新たな戦争が勃発するのだろうか。進軍ラッパを吹き散らしている西洋諸国は、地域において新たな戦火を煽ろうとしているのだろうか。

 ここ数週間、外国メディアの報道をフォローすれば、西洋がイランに対して軍事的選択肢を利用する可能性について伝えるニュースを、2〜3本耳にしないような日はなかったということ、またアメリカやイスラエルの一部当局者たちが、我が国の核施設への攻撃を目論んでいることについて言及しなかった日はなかったということに気が付くだろう。こうした攻撃〔の可能性〕は、ここ数日、イラン核活動についてのIAEA事務局長による私見を含んだ政治的報告書が公表されたことに伴って、さらに高まりつつある。

 しかしながら、こうした雰囲気が急激に深刻化し、また我が国の当局者による明確な意思表示がきわめて迅速だったために、国連事務総長や米国防相をはじめとする世界の一部指導者たちは、最終的にこのうわさの火消しに動いている。その一方で、ハーメネイー革命最高指導者やアフマディーネジャード大統領など、我が国の指導者たちも、あらゆる種類の対イラン好戦論に対して警告を発している。他方、ロシアや中国もまた、話し合いこそイラン核問題の唯一の解決策であることを、明確に述べている。

 こうした反応が示された背景としては、シオニズム体制のシモン・ペレス大統領が先週、イラン・イスラーム共和国に対する軍事攻撃の可能性を警告をしたことが挙げられる。しかしながら、西洋諸国はかなり早い段階で、イランとの軍事衝突に関して無力であることを認める発言を行っている。

〔‥‥〕

「アメリカには、イランに対して事を起こすような度胸などない」

 イラン国内でも、我が国の責任者たちはシオニズム体制が戦火を煽るような行動を起こす可能性に対して、反応を示している。

 ラーリージャーニー国会議長は、様々な問題を抱えるアメリカにはイランに対して威嚇行為に出るだけの勇気はないと強調した上で、「制裁は、イランに対してすぐに影響を及ぼすようなものではない。イラン側の応答も厳しいものとなるだろう」と述べている。

 アリー・ラーリージャーニー国会議長は、セムナーン州で指導的立場にいる人々や同州の行政関係者、ならびに同州選出の議員たちとの会合のなかで、「イランに対して西洋諸国が起こしている騒ぎなど、まともに取り合ってはならない」と指摘した上で、「彼らはこのような威嚇行為によって、イラン人民を恐怖に陥れようとしているのである」と述べた。

〔‥‥〕

 同氏はまた、イランが武力に屈するようなことはないということを、西洋諸国も分かっているのだと指摘した上で、「イラン国民は、西洋諸国の冒険主義的な行動に対して、彼らがそのことに後悔するような仕方で応じる必要がある。イランの進む道が変更されるようなことは決してないということを、アメリカやシオニズム体制、そして西洋諸国に理解させねばならない」と語っている。

「軍は脅威に対して完璧な準備態勢を取っている」

 国防軍需相は、イランへの軍事攻撃に関するシオニズム体制の最近のおしゃべりについて言及し、「これらのおしゃべりは、イラン・イスラーム共和国の力と能力に対するシオニズム体制首脳らの弱さと無力さを示すものだ。この略奪体制が〔イランに対して〕いかなる姿勢を示そうとも、それは自らの死を招くことになるだろう」と述べた。

 同相は、シオニズム略奪体制が無駄話を弄しているのは、この体制が自らの内部崩壊を深く懸念し、不正なる同国家の正当性確保に汲々としていることが理由だとの見方を示し、「イラン軍は、侵略者や脅迫者が誰であれ、〔侵略行為に対しては〕力強く応答することになるだろう」と語った。

 アフマド・ヴァヒーディー司令官はさらに、アメリカ指導者たちの最近の行動は、イスラーム共和国と対峙するにあたっての彼らの弱さと、イラクからの撤退〔をめぐる彼らの困惑〕、そして自国の経済が抱える大問題を隠蔽しよう〔とする彼らの思惑〕を示すものだと指摘し、「こうした行動がもたらすであろう最も重要な影響とは、リベラル・デモクラシー体制のアイデンティティの危機であり、世界におけるこの思想の死であろう。それはアメリカ政府にとって、極めて致命的で危険なことであるように思える」。

 ヴァヒーディー氏はさらに、「アメリカの戦略上の誤りとは、イランを孤立化させ、またイランが様々な分野で、世界や周辺地域のなかで指導的役割を果たすことを阻止しようと目論んでいることだ。今日、世界におけるイランのメッセージは極めて強力なものであり、このような策略で消えてなくなってしまうようなものではない」と語った。

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( 翻訳者:8408143 )
( 記事ID:24596 )