イラン、ハイオクガソリンの生産で自給達成へ
2011年11月17日付 Jam-e Jam 紙

イラン大統領「イランのつぎのステップは、原油の輸出停止と石油産業からのさらなる付加価値の獲得である」

 〔マルキャズィー州〕アラーク近郊シャーザンド県にあるイマーム・ホメイニー石油精製所の第2期拡張計画が、昨日大統領の立ち会いの下、始まった。

 このユニットの運用によって、国内のハイオクガソリンの生産能力は1日あたり300万リットルへと増強され、Euro 5の基準を満たしたハイオクガソリンの輸入は不必要となる。

 ジャーメ・ジャム紙によると、アラークにあるイマーム・ホメイニー石油精製所のガソリン精製ユニットの運用によって、〔‥‥〕オクタン価100のハイオクガソリンが300万リットル、国内で生産されることになる。

 この種のガソリン(オクタン価100のハイオク)は、国内の他の精製所で生産されたガソリンと混合するために生産されるもので、以前は、この種類のガソリンは一部、国外から輸入されていた。

〔‥‥〕

 マフムード・アフマディーネジャード大統領はこの精製ユニットの運用式典で、国の石油部門における最優先事項として、精製プロジェクトの実現にかかる時間を短縮させることが必要であると強調した。

 メフル通信によると、同氏は「石油はイラン国民にとって大いなる資本の一つであり、緻密な計画と専門的な仕事でサポートしていく必要がある」と指摘し、さらに次のように述べた。「私たちは石油から、より多くの付加価値を求める必要がある。石油製品の生産は、石油のさらなる付加価値の獲得に繋がるだろう」。

〔‥‥〕

 アフマディーネジャード大統領は、今日国内におけるガソリンの生産量と消費量が等しくなっていることについて言及し、「75年〔西暦1996年〕から現在まで、国内の輸送量は倍加したが、それとは逆に本年、ガソリンの消費量は著しく減少している」と述べた。

 同氏はさらに、「原油の輸出をやめることが、石油部門における付加価値獲得のための次の一歩である。国内での石油の精製と流通のためのキャパシティーを最大限創出することによって、重要な一歩が踏み出されなければならない」と強調した。

〔‥‥〕

 同氏は加えて、次のように述べた。「私たちは、国のすべての潜在能力が活性化する方向へと歩み出す必要がある。なぜなら、我が国の産業関係者たちの間には、我々は速やかに世界の一等国に変身することが可能だとの確信が生まれているからだ」。

 この報道によると、アラーク精製所第2フェーズの始動により、同精製所の一日あたりのガソリン生産量は850万リットルに達し、オクタン価100のハイオクガソリンの輸入は不必要となる。イランはここ数年、ガソリン割当制と補助金の廃止を実施したことで、ガソリンの消費をコントロールすることに成功している。

 現在、〔国内では〕1日に6,000万リットルのガソリンが生産されており、平均消費量も同じ程度となっている。その他のガソリン生産ユニットの運用によって、91年の初め〔西暦2012年4月頃〕までにイランのガソリン輸出能力も上がることが予想されている。

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( 翻訳者:小野大器 )
( 記事ID:24641 )