モスレヒー情報相「われわれはアメリカのインターネット・スーツケース計画を打ち砕いた」
2011年11月29日付 Jam-e Jam 紙


 情報相は、西洋諸国が仮想ネットワークを「衛星化」するべく〔=衛星回線を通じたインターネット接続を普及するべく〕、多大な費用を投じていることに言及し、「このような中、某イスラーム国がこれを実現するために多大な費用を計上している。膨大なドルが、この計画を支援するためにムスリムのポケットから支出されているのだ」と語った。

 ジャーメ・ジャム紙の報告によると、ヘイダル・モスレヒー情報相は昨日、イラン国営放送バスィージ・センターで開かれた第4回「バスィージとパッシブ・ディフェンス」会議のなかで、「幸いにも、今日我が国の情報機関はインターネット・サイバー空間において、極めて優位な立場に立っている」と付け加えた。

 同氏はアメリカ当局がその実現を追求していた「インターネット・スーツケース計画」について触れ、「米大統領がこの計画を発表する数カ月前に、イラン・イスラーム共和国の情報機関はすでに、こうした計画がアメリカによって実施される可能性があることを予見し、対抗策を手に入れていた」と明かした。

※訳注:「インターネット・スーツケース計画」とは、2011年6月にニューヨーク・タイムズが報じた、米国務省が計画しているとされる、持ち運び可能なスーツケース型無線ネット基地局の開発計画のこと。なお、この計画はニューヨーク・タイムス紙が関係者へのインタビューなどから報じたもので、オバマ米大統領がこれを発表した事実はないと思われる。

 モスレヒー氏はその上で、「もちろん、時に我々がわざと彼らに「道」を開けて、彼らが何を仕掛けてくるのか観察したこともあった。当然、その後我々は「道」を閉じており、彼らの企みも失敗に終わっている。この計画〔=インターネット・スーツケース計画〕における彼らの謀略が停止したのは、まさにこのためなのである」と付け加えた。

 同相はさらに、「敵がイスラーム革命への謀略として設計したインターネットならびにソーシャル・ネットワーキングは、災禍として今や彼ら自身に襲いかかっている。ウォールストリート運動が原因で、アメリカでフェイスブックやツイッターがフィルタリングされ、インターネットへの接続スピードが極端に遅くなっているのも、そのためなのである」と指摘した。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:24690 )