トプカプ宮殿前で発砲事件、警備の2名負傷―リビア国籍の犯人射殺
2011年11月30日付 Milliyet 紙


約1時間続いた銃撃戦ののち、犯人は殺害された。ナイム・シャーヒン内務相は、「スルタン・アフメト地区での襲撃犯はリビア国籍。1975年生まれで、11月27日にトルコに入国」との発表を行った。

事件は次にように起こった。手に自動小銃をもった男が、トプカプ宮殿前にたつ警備員に発砲した。発砲の結果、1人の兵士と1人の民間警備会社社員が負傷した。犯人はその後、トプカプ宮殿の中にむかって発砲を続けた。この発砲は約1時間続いた。この犯行がはじまった頃に、トプカプ宮殿に到着しバスから降りようとしていた観光客らは危険にさらされた。この間、団体客の1グループは、宮殿内からでられなくなった。

朝10時10分ごろにはじまった銃撃は、11時15分におわった。スルタン・アフメト広場で銃をもった男が発砲した。事件現場では2人が負傷した。

■負傷した警備兵の状態はよい

スルタン・アフメト広場で、リビア人犯人によって負傷させられた23歳の軍警察兵シェラフェッティン・エライ・トプチュさんの健康状態はよいとのことだ。左足にあたった弾は、イスタンブル大学医学部病院での手術でとりだされ、足はギブスがはめられた。

■犯人は、リビア国籍、車はシリア・ナンバー

イドリス・ナイム・シャーヒン内相は、犯人が現場にくるときに載っていた車がみつったとし、「犯人はトルコ国籍ではない。外国籍だ。1975年生まれ、リビア国籍。11月27日にトルコに入国した。車は、シリア・ナンバーだ。現時点の情報では、車の持ち主は別にいるようだ」と述べた。

シャーヒン内相は、イスタンブル県庁を訪れたのち、記者の銃撃事件に関する質問に答え、犯人は射殺され、銃撃事件は終わったと述べた。
「犯人は何をもっていたのですか」との問いには、現在調査中と答えた。シャーヒン内相は、リュックサックの中身は調べられたとし、「ここからあとは、司法の領域だ。証拠は調べられる」と述べた。

「犯人は、事件現場に車できたそうですが、車はみつかったのですか?どういう筋かわかりましたか」との問いには、「確かに車できたらしい。犯人の乗ってきた車はすでにみつかっている。車はシリアナンバーだ。現時点の情報では、車の持ち主は別にいるようだ。まだ背景はわからない。犯人は1人だ」と述べた。

「このテロをどう思うか」と問われたシャーヒン内相は、「テロはテロだ。テロのメッセージとは、被害を出すことだ」」と述べた。「事件が、(トルコにとって)重要な場所でおきたことは、特定の意図をもったことだったのかどうか」との問いには「調査中」と答えた。

■目撃者の話

目撃者からの情報によると、犯人は、アラビア語で、「アッラー・アクバル」、「俺はシリア人だ」と叫んだという。事件を目撃した観光ガイドの1人は、「(警備の)兵士1人が撃たれた。他の人は中に逃げ込んだ。兵士が撃たれたのはよくわかった。助けを求めていた。回りに人は多くなかった。兵士がいただけだった」と述べた。

別の目撃者は、「最初はよくわかりませんでした。映画でも撮っているのかと思いました」と述べた。

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:24705 )