今度はイギリスで―トルコ人を狙った極右テロ?
2011年12月05日付 Milliyet 紙

イギリスの政治評論家らは、一連の襲撃の背後には外国人を嫌忌するイギリスの極右組織「イギリス防衛同盟(English Defence League/EDL)もしくはテロ組織PKK(クルド労働者党、非合法)が存在する可能性があることを明らかにしている。

イギリスの首都ロンドンにおいて、この一カ月間にトルコ系の新聞社、集会所、礼拝所に対し連続して行なわれた火炎瓶による襲撃の背後には、テロ組織PKKもしくはイギリスの極右組織「イギリス防衛同盟」の存在があると考えられている。
ロンドンのトルコ系の新聞社や礼拝所が襲撃を受けたことで、不安が広がっている。昨日も「ヴァーリデ・スルタン・モスク」への犯行予告を受け取ったイギリス警察が、モスクの前で一晩中警備にあたったことが明らかになっている。
トルコとドイツの世論は、2000年以来ドイツでトルコ人8名を含む11名を殺害したネオナチ集団とドイツ情報局の繋がりに関心を集中させているが、ヨーロッパの別の街ロンドンにおいてもこの一カ月間にトルコ系の多くの主要施設が火炎瓶による襲撃を受けた。

■最初の襲撃は新聞社に

ロンドンで起きたトルコ系の主要施設への最初の攻撃は、10月30日日曜日の深夜、新聞社に対して行なわれた。目撃者によると、二人の人物が新聞社のオフィスへ火炎瓶を投げた。しかしこれまで犯人は捕まっていない。

■下宿学生のいる集会所に火炎瓶

同様に二件目の襲撃が発生したのは先週の金曜日の夜で、「イスラム社会ミッリーギョルシュ・イギリス支部」の建物に、一人もしくは数名の身元不特定の人物が火炎瓶を投げた。
この建物には下宿学生がいたが死傷者は出なかった。しかし引火性物質を用いた襲撃により、礼拝室として用いられていた部屋から出火した。
建物にいた学生が事件直後に消火活動を行い、消防隊も現場にすぐに到着したため、火事は広がる前に消し止められた。
集会所の代表者らは、今回の襲撃に関する会見で、襲撃の原因は「ヨーロッパで高まっているイスラム嫌悪が及ぼすイギリスへの影響」でありうると発言した。

■トルコ系モスクに火炎瓶

三件目の火炎瓶襲撃は、ロンドン北部のトルコ系移民が多く住む地域で発生した。先週の土曜日の夜、トルコ系のモスクに焼夷弾が投げ込まれた。死傷者は出なかった。ロンドンのトルコ系の施設を狙った最近の攻撃は金曜の夜に起きた。この事件ではウッド・グリーン地区のファティフ・モスクに火炎瓶が投げ込まれた。

■イギリス警察が警備

一方、イギリス警察は夜分、ヴァーリデ・スルタン・モスクに対しても襲撃を行なうという予告を受け取っており、クリソルド・ロード1A番地の建物の前で一晩中警備にあたったことが分かっている。

■襲撃にPKKとEDLの影

イギリスの政治評論家たちは、最近ロンドンで増加しているトルコ系の主要施設や礼拝所に対する襲撃の背後には、外国人を嫌忌するイギリスの極右組織「イギリス防衛同盟(English Defence League/EDL)もしくはテロ組織PKKが存在する可能性があることを明らかにしている。
また専門家たちは、ロンドンの治安部隊がここ数か月間PKKに対する圧力を強めていることに平行して、PKK支持者も活動を活発化させている可能性があると分析している。

■イギリス警察、PKKを痛撃

先週の日曜日(11月27日)のロンドンでは、PKK設立記念日のためデモを行なう計画をしていたテロ組織PKKの関連グループが、イギリスのスコットランド・ヤード警察(ロンドン警視庁)を攻撃し、警察から手厳しい応酬に遭った。イギリス警察とデモ隊の衝突で、デモ隊から負傷者や検挙者が出た。

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( 翻訳者:篁日向子 )
( 記事ID:24764 )