初の国産電気自動車、2012年販売へ―価格は1万2千ドルから
2011年12月05日付 Hurriyet 紙


アンカラ県アクユルト郡に拠点を構えるオスカー・マシンは、最高速度90km/h・走行可能距離160kmの電気自動車オスカー・シティの試作品製造を開始した。デビューは2012年の予定。

オスカー・マシンのアイドゥン・ジョメルト社長は、1974年来同社が建設機械の製造を行ってきたと述べ、1994年にアクユルト工場を設立、現在、5工場を持ち、内1工場が業務用電気自動車の製造を行っていると述べた。

ジョメルト氏によると、(同社は)先週はじめて業務用電気自動車Kobyをエジプトへ輸出し、すでにショッピングセンター、空港、防衛産業向けに電気自動車生産の実績がある。(氏は)この経験を踏まえ電気自動車生産を開始したと述べ、「ルノーに次いで、トルコではじめて国産電気自動車を生産した。これら大企業の中にあって、我々は彼らより一歩リードしている」と述べた。

■「ANKAの牽引車も我々が手掛けた」

ジョメルト氏は、トルコの誇りであるANKA(トルコ国産の無人航空機)の牽引車も自分達が製造したことを強調し、次の通り続けた:

「トルコが誇る国産ANKA無人航空機の牽引車も我々が手掛けたのだ。このことに誇りを抱いている。我々のラインナップは業務用電気自動車6モデルである。これらモデルの生産を行う一方で、電気自動車生産に関心を抱き、そのため、あらゆる製造証明書を取得した。更に、我々の車の世界展開に向け製造ライセンスも取得した。現在、試作製造を行い、試験走行を継続している。車台はできており、上部のデザインも完了し、型の準備を行っている段階である。衝突試験のみ未完了となっている。トルコでは実施不可能のため、我々はこれを中東工科大学の仮想環境下で実施する。そして2012年には試作品を実用化し、市場に流通させていく予定だ。」

ジョメルト氏は、原価計算の後、オスカー・シティ・モデルを2012年には市場に出してくと述べ、「このモデルは受注生産となる。我々は、20人から50人の体制で発注を受け、生産に取り掛かる」と話した。

■価格は1万2千-1万5千ドル(約93万円から116万円)

オスカー・シティ設計者の1人ジャン・ジュネイト・アシュクラル氏は、同モデルは最高時速90km、走行可能距離160kmであると述べた。材質が軽いことから車体には全てカーボンファイバーを採用すると語るアシュクラル氏は、「オスカー・シティは、72ボルトのDCモーターを搭載、約160km走行可能で、最高時速90kmである。普通の自動車とまったく同じシステムを備えている。家庭用電気約8時間で充電が完了する。必要な時、道で往生するような状況でも急速充電器により、約30分で8割の充電が行える。初期モデルは2人乗りでコンセプトカーとなる。その後、4人乗りの開発も考えている」と語った。

アシュクラル氏によると、価格は1万2千-1万5千ドルとなる見込み。

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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:24767 )