サッカー八百長疑惑、起訴状内容明らかに―誰に何年求刑?
2011年12月09日付 Milliyet 紙

第16重罪法廷によって承認されたサッカー八百長疑惑の起訴状において、フェネルバフチェのアズィズ・ユルドゥルム会長に懲役 156年、ビュレント・ウユグン容疑者に懲役40年、ナイジェリア代表のエメニケ選手に懲役12年、イブラヒム・アクン選手に懲役30年、トラブゾン・ス ポルのサドゥリ・シェネル会長に懲役18年、ベシクタシュの監督であるタイフル・ハヴトチュ容疑者に懲役12年がそれぞれ求刑されている。

起訴状では、フェネルバフチェのアズィズ・ユルドゥルム会長は、犯罪を目的とした組織の形成、意図的な詐欺や八百長行為、そして不正な奨励金を提供した容疑により懲役59年から156年を求刑されている。

■ ユルドゥルム会長が不正を行った試合は以下の通り。

2011年2月21日のマニサ・スポル対トラブゾン・スポル戦での不正な奨励金の授受。

2011年2月26日のフェネルバフチェ対カスムパシャ戦での八百長行為。

2011年3月6日のブルサ・スポル対İBBスポル戦での不正な奨励金の授受。

2011年3月7日のゲンチュビルリーイ対フェネルバフチェ戦での八百長行為。

2011年3月20日のゲンチュビルリーイ対トラブゾン・スポル戦での不正な奨励金の授受。

2011年4月9日のエスキシェヒル・スポル対フェネルバフチェ戦での八百長行為。

2011年4月17日のトラブゾン・スポル対ブルサ・スポル戦での不正な奨励金の授受。

2011年4月22日のエスキシェヒル・スポル対トラブゾン・スポル戦での不正な奨励金の授受。

2011年5月1日のİBBスポル対フェネルバフチェ戦での八百長行為。

2011年5月8日のカラビュク対フェネルバフチェ戦での八百長行為。

2011年5月15日のフェネルバフチェ対アンカラギュチュ戦での八百長行為。

2011年5月15日のトラブゾン・スポル対İBBスポル戦での不正な奨励金の授受。

2011年5月22日のシヴァス・スポル対フェネルバフチェ戦での八百長行為。

■ ビュレント・ウユグン容疑者に懲役40年を求刑

ビュレント・ウユグン容疑者は、ユルドゥルム会長をリーダーとする犯罪組織のメンバーであること、そして意図的な詐欺や八百長を行ったこと、そして不正な奨励金を提供した容疑で、懲役15年から40年が求刑されている。ウユグン容疑者は以下の試合で不正を行った。

2011年4月9日のエスキシェヒル・スポル対フェネルバフチェ戦での八百長行為。

2011年4月22日のエスキシェヒル・スポル対トラブゾン・スポル戦での不正な奨励金の授受。

2011年5月22日のシヴァス・スポル対フェネルバフチェ戦での八百長行為。

■ エメニケ選手に懲役12年、ヴェデルソン選手には懲役6年を求刑

エマニュエル・エメニケ選手(註:ナイジェリア代表のサッカー選手。2011年8月にフェネルバフチェからロシアのスパルタク・モスクワに移籍)は、2011年5月8日のカラビュク対フェネルバフチェ戦で八百長に関与した容疑で懲役5年から12年を求刑されている。

ブルサ・スポルのギョクチェキ・ヴェデルソン選手は、2011年4月17日のトラブゾン・スポル対ブルサ・スポル戦で不正な奨励金を受け取った容疑で懲役2年6ヶ月から6年が求刑された。

■ ギュムシュダー副会長には懲役21年が求刑

トルコサッカー連盟(TFF)のギョクサル・ギュムシュダー副会長は、イスタンブル広域市スポル(İBB)の会長でありながら、フェネルバフチェのユルドゥルム会長をリーダーとして八百長や不正な奨励金提供の活動をしていた犯罪組織に対し、サッカー連盟の会長選に立候補する過程において個人的支援を受ける見返りとして、意図的に、そして自ら進んで手助けをした容疑がかけられている。ギュムシュダー副会長は、これに関連し、シヴァス・スポルとフェネルバフ チェがİBBスポルと行った試合で、自身が会長を務めるチームが試合に負けるよう仕向けることを厭わなかった、と(起訴状では)強調されている。起訴状では、ギュムシュダー副会長がフェネルバフチェ対İBBスポル戦で行われた八百長行為に与したこと、(自ら直接)犯罪組織に加わってはいないものの、組織に対し意図的で自発的な支援を行った容疑で、懲役8年6ヶ月から21年を求刑された。

■ アクン選手に懲役30年、アルン選手に18年を求刑

İBBスポルのイブラヒム・アクン選手は八百長と不正な奨励金を受け取った容疑で懲役12年6ヶ月から30年が求刑されている。アクン容疑者は以下の試合で不正を行った。

2011年3月1日のİBBスポル対フェネルバフチェ戦での八百長行為。

2011年5月15日のトラブゾン・スポル対İBBスポル戦での不正な奨励金の授受。

2011年5月11日に行われたベシクタシュ対İBBスポルのトルコ・カップ決勝戦での八百長行為。

イスケンデル・アルン選手は、八百長と不正な奨励金を受け取った容疑で懲役7年6ヶ月から18年を求刑された。アルン選手が以下の試合で犯罪を行った。

2011年5月15日のトラブゾン・スポル対İBBスポル戦での不正な奨励金の授受。

2011年5月11日のベシクタシュ対İBBスポルのトルコ・カップ決勝で八百長行為。

■ モストルオール容疑者に懲役58年を求刑

シヴァススポルのゴールキーパー、コルジャン・チェリカイ選手は、2011年5月22日のシヴァス・スポル対フェネルバフチェ戦における八百長の容疑で懲役5年から12年を求刑された。

シヴァス・スポルのメジュヌン・オトヤクマズ会長は、ユルドゥルム会長が指導する犯罪組織のメンバーであること、そして2011年5月22日のシヴァス・スポル対フェネルバフチェ戦で八百長を行った容疑で懲役8年6ヶ月から21年が求刑された。

フェネルバフチェのシェキプ・モストルオール監督は、ユルドゥルム会長をリーダーとする犯罪組織のメンバーであること、八百長行為、不正な奨励金を受け取った容疑により懲役23年から58年を求刑された。モストルオール監督は以下の試合で罪を犯した。

2011年4月9日のエスキシェヒル・スポル対フェネルバフチェ戦での八百長行為。

2011年4月22日のエスキシェヒル・スポル対トラブゾン・スポル戦での不正な奨励金の授受。

2011年5月8日のカラビュク対フェネルバフチェ戦での八百長行為。

2011年5月15日のフェネルバフチェ対アンカラギュチュ戦での八百長行為。

■ シャカル会長代行に懲役11年、シェネル会長には懲役18年が求刑

トラブゾン・スポルのネヴザト・シャカル会長代行は、原告であるアフメト・ブルト氏への脅迫と、2011年5月15日のフェネルバフチェ対アンカラギュチュ戦で不正な奨励金を提供しようと企てた容疑で懲役4年から11年を求刑された。

トラブゾン・スポルのサドゥリ・シェネル会長は、不正な奨励金の提供を試みたとして懲役8年から18年を求刑された。シェネル会長が不正を行ったのは以下の2試合だと言われている。

2011年5月15日のフェネルバフチェ対アンカラギュチュ戦で不正な奨励金の受け渡しを計画。

2011年5月22日のシヴァス・スポル対フェネルバフチェ戦で不正な奨励金の受け渡しを計画。

■ セルジャン選手とセゼル選手に懲役6年、アダル選手に懲役18年

ガラタサライのセルジャン・ユルドゥルム選手は、ブルサ・スポルに在籍していた頃の2011年4月17日に行われたトラブゾン・スポル対ブルサ・スポル戦で、不正な奨励金を受け取った容疑で懲役2年6ヶ月から6年を求刑された。

BJK(ベシクタシュ)のセルダル・アダル会長代行は、2011年5月11日のベシクタシュ対İBBスポルのトルコ・カップ決勝戦において八百長を行った容疑で懲役7年6ヶ月から18年を求刑された。

ゲンチュビルリーイのゴールキーパー、セルダル・クルビルゲ選手は、意図的な詐欺行為を行った容疑で懲役4年から14年が求刑された。クルビルゲ選手は、以下の試合で不正を行った。

2011年3月7日のゲンチュビルリーイ対フェネルバフチェ戦での八百長行為。

2011年3月20日のゲンチュビルリーイ対トラブゾン・スポル戦での不正な奨励金授受。

エスキシェヒル・スポルのセゼル・オズテュルク選手は、2011年4月22日のエスキシェヒル・スポル対トラブゾン・スポル戦で不正な奨励金を受け取った容疑で懲役2年6ヶ月から6年を求刑された。

■ タイフル・ハヴトチュ氏に懲役12年求刑

ベシクタシュの監督であるタイフル・ハヴトチュ容疑者は、2011年5月11日に行われたベシクタシュ対İBBスポルのトルコ・カップ決勝戦で八百長を行った容疑で懲役5年から12年が求刑された。

エスキシェヒル・スポルのウミト・カラン選手は、意図的な詐欺行為と不正な奨励金を受け取った容疑により懲役4年6ヶ月から13年が求刑された。カラン選手 は、2011年4月9日のエスキシェヒル・スポル対フェネルバフチェ戦での八百長、及び2011年4月22日のエスキシェヒル・スポル対トラブゾン・スポ ル戦で不正な奨励金が提供された罪に問われている。

■ メフメト・ユルドゥザ選手に懲役12年を求刑

エムレ・ベロズオールの従兄弟のヴォルカン・バフチェカプル容疑者は、2011年3月31日に行われたコーチ・ライセンス試験の前に、賄賂を送って試験問題を不正入手した容疑で懲役8年9ヶ月から28年を求刑された。

メフメト・ユルドゥズ選手は、2011年5月22日のシヴァス・スポル対フェネルバフチェ戦で八百長を行った容疑により懲役5年から12年を求刑された。

■ エクシオール氏に懲役135年求刑

フェネルバフチェの運営委員会の委員であるイルハン・ユクセル・エクシオール容疑者は、ユルドゥルム会長をリーダーとする犯罪組織のメンバーであること、 意図的な詐欺行為や八百長を行い、そして不正な報奨金を提供した容疑により懲役50年から135年が求刑された。エクシオール容疑者は以下の試合で不正を働 いた。

2011年2月21日のマニサ・スポル対トラブゾン・スポル戦での不正な奨励金の授受。

2011年2月26日のフェネルバフチェ対カスムパシャ戦での八百長行為。

2011年3月6日のブルサ・スポル対İBBスポル戦での不正な奨励金の授受。

2011年3月7日のゲンチュビルリーイ対フェネルバフチェ戦での八百長行為。

2011年3月20日のゲンチュビルリーイ対トラブゾン・スポル戦での不正な奨励金の授受。

2011年4月9日のエスキシェヒル・スポル対フェネルバフチェ戦での八百長行為。

2011年4月17日のトラブゾン・スポル対ブルサ・スポル戦での不正な奨励金の授受。

2011年4月22日のエスキシェヒル・スポル対トラブゾン・スポル戦での不正な奨励金の授受。

2011年5月1日のİBBスポル対フェネルバフチェ戦での八百長行為。

2011年5月15日のフェネルバフチェ対アンカラギュチュ戦での八百長行為。

2011年5月15日のトラブゾン・スポル対İBBスポル戦での不正な奨励金の授受。

2011年5月22日のシヴァス・スポル対フェネルバフチェ戦での八百長行為。

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( 翻訳者:濱田裕樹 )
( 記事ID:24804 )