ギリシャで自殺者、増加
2011年12月10日付 Zaman 紙

ギリシャで経済危機が、同国の医療保険システムに悪影響を及ぼす中、深刻なほどの自殺者の増加が報告された。

ギリシャの報道機関は、この件に関して行われた調査で、ギリシャの経済危機が理由でヨーロッパ各国の中で最も自殺者が増加している国となったこと、そして自殺は2011年の最初の5ヶ月で昨年の同時期に比べ40%増加したと報道した。

首都アテネにあるアッティキ地区に続いて、自殺者が多いのはクレタ島であるとメディアは伝えている。クレタ島では過去1年半以内で20人以上が自殺したと報じされたが、2010年の公式データはまだ公開されていない。

報道では、経済危機の広まりとともに自殺者が増えていると指摘し、自殺を防ぐために設けられた電話相談窓口を利用するほとんどの人は、経済的理由を述べてと伝えている。

一方で、ペロポネソス(モレア)半島で45歳の女性が貧困のため餓死したと報じられている。

ギリシャの報道機関は、ピルゴス地域マクリシア村のある家で、女性が死亡しているのが発見されたが、法医学機関の検死により栄養失調と劣悪な生活環境による心臓発作であるとされたと伝えている。

ピルゴス地域にある生活支援互助協会のヨルゴス・カンガディノス会長は、エレフテロティピア新聞に行ったインタビューで、「この地域の状況が悲惨であること」を伝え、地方自治体にこの地域の人々への食糧支援を要請している。

この地域では何百もの貧困世帯があり、その数は近い将来何千にも上るとランガディノス会長は言う。「これは誇張ではない。昨年まで貧困ぎりぎりの家族が、今日では生きるために必要最低限のものさえ手に入れられないのである。この地域の地方自治体にこうした人々に対する食糧支援を要請している。文明社会といわれたければ、身近に起こっているこの悲惨な状況に目をつぶるべきではない」

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:松永拓人 )
( 記事ID:24807 )