黒海海底資源探査、成果なし
2011年12月26日付 Milliyet 紙


トルコ石油会社(TPAO)は、カスタモヌ第1採掘坑に続いてスュルメネ第1採掘坑でも石油・天然ガスを発見できず、黒海での掘削作業を終了した。

黒海での石油・天然ガス探索調査に参加したアメリカのエクソンモービル社が有する世界最先端の石油調査船のひとつ、「ディープウォーター・チャンピオン号」が、トルコ領海を離れるためイネボルに寄港した。税関手続きのため二日前にイネボル沖合にいかりをおろした掘削船は、今朝、イネボル港海域に入った。海岸から1マイルの距離に来た掘削船の税関手続きは、スィノプ税関総局から来る4人の運輸税関・警備チームによって行われることが明らかになった。

エクソンモービル社が韓国にある造船所で製造した巨大掘削船は、イネボル港での税関手続きが完了したあと、新しい石油探索調査活動のため、ルーマニアに移動することが伝えられた。

今回の黒海掘削調査では、イネボル港が物資の供給地として使われた。ドリルパイは埠頭からがタグボートで船へと運ばれた。イネボル港に入った巨大船を見た市民たちは驚きを隠せなかった。

■イネボルとスュルメネで石油出ず

3月にトルコに来た「ディープウォーター・チャンピオン号」は、4月にイネボルの120マイル沖合で石油・天然ガス探索調査を始めた。

船は水深3048メートルある海で計1万2190メートルまで掘削したが、イネボル沖合にあるカスタモヌ第1採掘坑から石油・天然ガスが出なかったことを受けて、11月、TPAOの指示によりスュルメネ第1炭坑に移動した。

スュルメネ第1炭坑の調査では5648メートルまで掘削されたが、有望な結果が得られなかったことから探索調査は終了された。

また、エクソンモービル社と黒海で行った石油・天然ガス探索調査の終了を受け、TPAOは、資材の貯蔵所として使っていたイネボル港埠頭からの撤収を始めたことが伝えられた。

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( 翻訳者:門野淑香 )
( 記事ID:24966 )