トルコ空軍戦闘機、イラク越境攻撃で民間人を爆撃、35人死亡
2011年12月29日付 Radikal 紙


トルコ空軍機は、夜間、イラク国境で対PKK作戦を実施した。しかし、攻撃を受けたのは民間人だった。事件で35人が亡くなり、1人が負傷した。

PKKキャンプに対する空軍による軍事作戦が昨晩行われたと発表された。しかし、この攻撃は、悲劇となった。無人偵察機(IHA)と人感知カメラが、シュルナク県ウルデレ郡のオルタス村のイラク側対岸で人間の集団を発見したのをうけ、戦闘機が発進した。爆撃で35人が死に、1人が負傷したと発表された。しかし、撃たれたのはPKK戦闘員ではなく、民間人だった。死者は、オルタス村とギュルヤズ村から、イラクへ燃料を密輸していた18才から20才の若者たちであることが判明した。

平和民主党のセラハッティン・デミルタシュ党首は、ツイッター上で行った発表で、ウルデレ村に向かっているとし、「党の県支部長は、今、殺害の行われた村にいる。28人の遺体は村に、3人の遺体はマラトゥヤにある。17人は不明だ」と述べた。

爆撃地点で死亡した35人のうち32人の、ギュルヤズ村におかれた遺体は、検死のため救急車でウルデレ郡に搬送された。シュルナク国立病院におかれた3人の遺体も、検死のため、ウルデレに運ばれたと発表された。

死亡者の検死作業をウルデレ国立病院で行うため、マラトゥヤとディヤルバクルの法医学協会の専門家らがヘリコプターで同郡に向かったと発表された。一方、シュルナクに到着した平和民主党のセラハッティン・デミルタシュ党首は、シュルナク国立病院前で待機していた事件の犠牲者3人の家族と面会した。

■死亡者の氏名

戦闘機が昨晩、イラク国境にあるシュルナク県のウルデレのイラク側対岸にあたるシナト・ハフタニン地区で行った爆撃で亡くなったオルタス村とギュルヤズ村の35名の氏名が発表された。
死者35人のなかには村落警備兵や学生も含まれているいう。28人は、オルタス村の住民で皆が親戚であるためエンジュの姓をもつ。
セイト・エンジュ、オズジャン・ウイサル、M.アリ・トスゥン、ナーディル・アルマ、アデム・アンド、ユクセル・ウレキ、サーリフ・ウレキ、メフメト・エンジュ、メヴザト・エンジュ、ハムザ・エンジュ、シェルヴァン・エンジュ、ジェマル・エンジュ、オスマン・エンジュ、シュルヴァン・エンジュ、ビラル・エンジュ、マフスン・エンジュ、サーリフ・エンジュ、ハキ・エンジュ、セルハト・エンジュ、サヴァシュ・エンジュ、チェティン・エンジュ、セラハッティン・エンジュ、ベドゥラン・エンジュ、ヒュセイン・エンジュ、アスラン・エンジュ、ジェヴァト・エンジュ、フィクレト・エンジュ、ヒュスニュ・エンジュ、エルカン・エンジュ。

シュルナク県知事は、事件で負傷した16歳のハサン・ユレキの治療がシュルナク国立病院で続いていると発表した。

■県知事「調査中」

一方、シュルナク県のヴァフエッティン・オズカン知事は、事件を認め、35人がなくなり、1人が負傷したことを発表した。オズカン知事は、事件の詳細は現時点で不明であり、「35人死亡、1人負傷との情報だけがある。この件に関し、県庁に「危機対策本部」がおかれた。事件現場に検察官と軍関係者が送られた。事件の詳細が調査されている」と述べた。

■市長、「焼死体だった」

ウルデレ郡長のフェフミ・ヤマン氏は、爆弾はF16戦闘機から投下されたとし、爆撃の結果35人が亡くなったと話した。ヤマン郡長は、遺体には激しい火傷があると述べた。

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:25005 )