チェリキ副党首「軍事作戦でミスがあったようだ」と発言―ウルデレ事件
2011年12月29日付 Milliyet 紙

(奇妙なことに)公正発展党のヒュセイン・チェリキ副党首が、政府にかわって発表をしている。チェリキ副党首は、「テロリストとの疑いで空爆が行われたらしい」とし、事件についての調査が続いていると述べた。35人の身元が判明し、その多くが30歳以下の若者だったという。

公正発展党のヒュセイン・チェリキ副党首兼報道官は、シュルナクで行われた軍事作戦で民間人が殺されたとの疑惑に関し、もし間違いや失敗があったなら、それを覆いかくすことはできないとし、法治国家の原則に基づき、必要な措置をとると述べた。

チェリキ副党首は公正発展党の党中央執行委員会のあとで記者会見を開き、今日の主要な議題のなかには、シュルナク県ウルデレで35人が死亡した事件も含まれていたと述べた。チェリキ副党首は、これらの人々がテロリストと誤認されたと強調し、「なにより、この悲しむべき事件を前に、命を落とされた方々へ神の慈悲を祈る。残されたご家族に、哀悼の意を表する。悲しみを心の底から共有していることを申し述べたい。この人々は、最初の段階で、テロリストと思われた。とくに無人偵察機へロンからの情報に基づき、軍事作戦が行われというこののようだ。しかし、地方行政当局、とくにシュルナク県や、事件現場に送られた政府関係者から得られた情報では、この人々は、大規模なタバコ密貿易を行っていた人々だという話が入っている。しかし、この人々の身元や、彼らがそこにいた本当の理由に関するはっきりした情報が入るのは、行政、司法の捜査が終わってからになる。このため、この段階で、あまりはっきりしたことをもうあげるのは、おそらく正しくないだろう」と述べた。

チェリキ副党首は、トルコが法治国家であると強調し、次のように述べた。

「もしなにか間違いや失敗が犯されたなら、そこになにか問題があるなら、法治国家の精神にもとづき、解決がなされる。間違いなく、必要なことが何であれ、それがなされる。しかし、もう一度、次のことを強調しておきたい。現時点での情報で、この人々は、テロリストではなく、密輸業をやっていた、ということが特定されている。トルコの国境を越えたところで、この事件はおきた。この人々が、100%密輸をやっていたと確定しても、彼らがこのような目に合わせること、彼らを爆撃するというようなことは、必要のないことであり、こうしたことはあってはならない。

(こうした事件では)ありえないことをいいだす人々もいる。この問題に別の見方をする人もあろうが、我々は、それには関与しない。

ご家族に哀悼の意を表したい。殺された人々の多くは、同じ一族の人々だった。彼らのなかには、村落警備兵の子息も含まれる。1人は、村落警備兵として(トルコ軍で)亡くなった人の子供だ。それゆえ、この事件は、非常に悲しむべき事件だ。

しかし、最終的な判断にいたるには、この問題での行政、司法の調査が終わるのを待つ必要がある。拙速な対応をすべきではないと思う。しかし、現時点で、わが党を代表し、遺憾の意を表す。もう一度、強調する。もし間違い、失敗、欠陥があるなら、それを覆い隠すことはできない。してはならない。法治国家の精神にもとづき、何が必要だとしても、それが行われる。ここで、なにか意図的な何かがあったと思うのは間違いだ。この事件を、33銃弾事件と似た事件だといいだす人があるが、それは悪意のあるイデオロジー的な見方だ。なぜなら、33銃弾事件は、裁判所の判決もでたはっきりした事件だ。しかし、ここでのことは、現時点の情報が正しいとすると、軍事作戦上の「事故」だ。もう一回述べるが、行われている調査、捜査が、ことの本質を明らかにするだろう。それがはっきりしてから、我々も、みなさんも、言うべきことをいおう。

特に、地域の人々の要請をうけ、首相の命により、亡くなった人の検死や検死報告書を作成するために遺体がマラトゥヤやその他の県に送られることが中止され、法医学局をあげて、事件現場であるシュルナクに向かい、そこで検死が行われることになった。この作業は現在も続いている。」

■「テロとの戦いは続く」

チェリキ副党首は、記者会見の前にシュルナク県知事と話をし、亡くなった人々がロバの背にのせて運んでいた荷が大量のタバコであったとのべた。一方、テロとの戦いは毅然として続けるとのべ、「わが軍は、テロとの、テロリストとの戦いを、毅然とした態度でつづけていく。今回の間違い、―もしこれが失敗、間違い、過ちだとすればだが―、その失敗、間違い、過ちをはっきりさせ、それを確認し、必要な措置をとることは、法治国家の務めである。このことも付け加えておきたい」と述べた。

■法医学局担当者、事件地域へ

一方、チェリキ副党首は、エルドアン首相が朝からこの事件に関し、現地の責任者から情報をえているとのべた。そして、エルドアン首相の命令で、犠牲者が検死のために他県に送られることなく、法医学局の担当者が現地へおくられたことを付け加えた。

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:25011 )