エジプト選挙の最終段階で目撃された非難の応酬と「無法者」
2012年01月04日付 al-Hayat 紙


■エジプト選挙の最終段階で目撃された非難の応酬と「無法者」

2012年1月4日『アル=ハヤート』

【カイロ:アフマド・ラヒーム】

エジプト人民議会(国会の第一院)の選挙戦は昨日[3日]、最終段階となる第三段階の投票開始を迎え、完了に近づいた。あらゆる政治勢力の間で、違反が行われているとの相互批判が拡大しているが、そのほとんどは、「投票時の静粛」というルール[=投票行動に影響を与えるような宣伝行為を投票所内外で行わない事]への違反行為である。さらに、1月25日革命以前の選挙で行われていたのと同様の違反の数々が、監視員たちによって報告されている。また諸政治勢力は、[選挙監視にあたっている]判事たちが有権者に影響を与えたり、対立候補に肩入れしたりしているとの非難を続けているが、選挙管理司法委員会はこの嫌疑を一貫して否定している。

選挙の第一・第二段階は全て終了し、今日[4日]は第三段階の各県で投票が続けられる。第一・第二段階では小選挙区制と比例代表制の両議席において、ムスリム同胞団の政治組織である自由公正党とサラフィー主義のアン=ヌール党に代表されるイスラーム勢力が大勝をおさめた。最終段階の選挙が行われるのは、カリユービーヤ県、ダクハリーヤ県、ガルビーヤ県、エルミンヤ県、ケナ県、マルサ・マトルーフ県、ワーディ・ゲディード(ニューバレー)県、北シナイ県、南シナイ県。小選挙区の決選投票は1月10、11日に行われる予定だ。

第三段階では、150議席を2754名の候補者が競い合う。そのうち、1213名が比例代表制の100議席を競い、1541名が小選挙区制の50議席を競う。

警察や軍が投票所前の人員を増強しているのが目撃されており、軍や警察はいくつかの投票所前で宣伝の看板を撤去し、候補者や党の支持者に選挙広告を配布することを禁止した。また、いくつかの党が有権者を投票所に案内するために設置したテントを立ち退かせた。また判事たちは、投票する候補者や党の名前が記載された書類を所持したまま有権者が投票所に入る事を禁止した。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:増田里紗 )
( 記事ID:25063 )