ボアジチ大でウルデレ事件に抗議行動―「35人の死」演出
2012年01月07日付 Radikal 紙


ボアジチ大学の学生が、ウルデレの35人の市民が殺されたことに対して抗議する目的で、興味深い抗議行動を行った。

ボアジチ大学で昨日(6日)はありふれた一日のように始まった。しかし、午後15時頃、学生たちが教室、食堂、図書館のあいだをいつものように走り回っているとき、北キャンパスにある図書館の前から爆弾とサイレンの音が聞こえ始めた。近くに居合わせた人々が困惑した顔つきをしているなかでで、35人の学生が地面に倒れこんだ。地面に倒れこんだ35人の学生の体の周りにチョークで印がつけられ、その後シュルナクで命を失った人々の名前が張り付けられた。野次馬が集り、人混みができた。爆発音が途絶え、スピーカーからギュルテン・クシャナク氏が議会で行った演説が流された。

このデモを組織した人々の1人、政治科学専攻4年生のニルギュン・イェルパゼさんは、「我々の目的は大虐殺の現実をキャンパスに持ち込むことだった。大虐殺をたとえ一瞬でもキャンパスで日常生活を送っている我々の仲間へ感じさせ、理解させたかった。いま、キャンパスで最も人が集まる場所のうちの一つ図書館前に35体の跡と名前がある。このデモが終わった後でも、その道を使う生徒たちはこの大虐殺が『真実』であることを思い出し、感じようとしながらここを、歩くだろう」と述べる。

デモの実行者たちは、1頁だけの「Pek Radikal(非常に、ラディカル)」という名の新聞で今回の行動のニュースを大手メディア風に報じ、ウルデレ事件へのマスコミの反応が鈍いことを批判した。(パロディーとして発刊されたこの新聞の)紙面では「(ボアジチ大学で)殺害された人々の中にはクルド人、アレヴィー派、申し上げにくいことですが、同性愛者の学生たちもいた」と書かれた。ボアジチ大学側もまた批判を受けた。紙面では「昨日起きた事件に関して、長い間沈黙を守ってきた学校の運営側は、事件が実行されたとき学生たちは試験中であったこと、試験中でないにしろ勉強するために図書館に居るべきだったと発表した」と記し、学校側を揶揄した。

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( 翻訳者:児仁井ひかる )
( 記事ID:25150 )