イタリアで座礁の大型客船、トルコ人乗客9名は無事
2012年01月14日付 Milliyet 紙

ヨーロッパ最大のクルーズ船運航会社コスタ・クロシエレ社は、所有するコスタ・コンコルディア号がジリオ島沖で座礁した件について、インターネット公式サイトで声明を発表した。

全部で16隻のクルーズ船を所有するコスタ・クロシエレ社として、以下のような声明が述べられた。
「我々を混乱させる悲劇であります。まず、被害者のご家族とご友人たちにお悔やみ申し上げます。目下のところ全力を尽くして緊急対策と乗客および乗員へのサポートに専念している状況であります。船の避難活動はすぐに始めさせました。船が傾き始めたことで避難活動は困難になっています。沿岸警備隊、ジリオ島自治体そして島民の皆様に、救出作業において尽力してくださったことに対し感謝します。会社は最大の透明性でもって当局に協力して、事故の原因究明に努めています」。会社によって、乗客および乗組員の近親者が連絡をとれるよう緊急対策本部が設置された、情報を得たい人はフリーダイヤル848505050に電話するようにとのことである。座礁した客船は、1500室の客室、5軒のレストラン、13軒のバー、4つのプール、6000平方メートルのスパ、4D映画室があった。船には1000人の乗員と、合わせて4231人が乗っていた。

■救出されたトルコ人乗客:「第二のタイタニックの悲劇から生還」

イタリアのグロッセート市に近いジリオ島沖に座礁したコスタ・コンコルディア号の避難活動がなされたのち、しばらく消息が分からなかったトルコ人乗客フィリズ一家の一番若いエゲメン・フィリズさんは、「第二のタイタニックの悲劇から生還した」と述べた。

エゲメン・フィリズさんは、ローマのフィウミチーノ空港の近くのヒルトン・ホテルにいることを伝え、電話でドアン通信社の記者の問いに答えた。母親セベルさんと父親のハサン・フィリズさんと一緒に休暇を取って旅行に出ていたと述べるエゲメン・フィリズさんは、以下のように述べた。「出発してから数時間たっていた。大きな揺れがあった。波だと思った。しかし船が左右に傾き始めた。その間、技術上の故障があったというアナウンスがあった。同時に短時間の停電が起こった。およそ12時間後避難するようアナウンスがなされた。事故は船で夕食の時間におこった。だから乗客の多くはレストランやバーにいた。「私たちがいた場所はあまり人がおらず、パニックが起こっていた。岸にはかなり近かった。第二のタイタニックの悲劇から生還した。私も客船代理店をやってきた。とても大変な経験だったが、船を嫌いになってはいない。また船旅をするつもりだ」。フィリズさんは健康状態は良好であり、大使館員が必要な手続きをしてくれたあと、できるだけ早くトルコに帰りたいと語った。トルコ人乗客のうちスッル・タイフン・ボラさん、妻のデニズ・ボラさん、ムスタファ・トゥンチチェビッキさん、妻のユクセル・トゥンチチェビッキさんは午後にトルコのローマ大使館に向かう。ドイツに住むアジュラン・バルットさん、レイハン・ディンチさんはお昼ごろにドイツに戻る予定である。

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( 翻訳者:藤井彩香 )
( 記事ID:25205 )