チャベス大統領、イランと距離を置けとのアメリカの警告を拒否
2012年01月10日付 Jam-e Jam 紙

 イラン大統領のラテンアメリカ諸国歴訪に合わせ、ベネズエラのウゴ・チャベス大統領はイランと距離を置くよう求めたアメリカの警告に対して、注意を払うに値しないものであるとの認識を示した。

 5日間にわたるラテンアメリカ諸国歴訪の旅を行うために、政財界の要人らからなる使節団の団長として、昨日ベネズエラの首都カラカス入りしたマフムード・アフマディーネジャード大統領は、カラカス空港に到着するや、ベネズエラ副大統領の歓迎を受けた。ベネズエラのウゴ・チャベス大統領によるアフマディーネジャード大統領公式歓迎式典も、本日開催される予定である。

 アリー・アクバル・サーレヒー外相、メフディー・ガザンファリー鉱工業商業相、マジード・ナームジュー・エネルギー相、シャムソッディーン・ホセイニー経済財政相らも、今回の歴訪で大統領に随行している。

 こうした中、ベネズエラ大統領はイラン大統領の訪問を歓迎する直前、イラン政府との緊密な関係樹立に関して発せられたアメリカ側の警告を拒否した上で、米政府は世界に支配を及ぼすつもりのようだと述べた。

 ウゴ・チャベス大統領はテレビ出演時に行った最近の発言の中で、このことについて「ワシントンの米国務省報道官だったか、あるいはホワイトハウス報道官だったかは、『イランと緊密な関係を築くことは、いかなる国にとっても好ましいことではない』などと述べていたが、しかし実際のところ、この発言は滑稽でしかない」と述べた。

 同氏はさらに、「彼らにこの世界の覇権を握ることはできないだろう。オバマよ!そのような考えは捨ててしまえ。国内問題に専念した方がいい。結構多いんだろう」と述べた。

 他方、CNNは通常の番組を中断し、アフマディーネジャード大統領のベネズエラ入りを生放送することで、この訪問の重要性を如実に物語り、イランとラテンアメリカ諸国の関係が拡大していることを認めた。

 AFPやAP、ロイターなどの外国の通信各社も、アフマディーネジャード大統領のカラカス入りの後、直ちに国際的に重要なこのイベントを報じた。

 イラン・イスラーム共和国大統領は今回のラテンアメリカ歴訪で、ベネズエラの後、ニカラグア、キューバ、及びエクアドルを訪問し、これらの国々の首脳や指導者らと、二国間関係や地域・国際問題について話し合う予定である。

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( 翻訳者:8408172 )
( 記事ID:25295 )