アルメニア・サルキスヤン大統領、「フランスは偉大さを示した」
2012年01月24日付 Hurriyet 紙

アルメニアのセルジ・サルキスヤン大統領は、フランスのサルコジ大統領に書簡を送り、「虐殺否定」罪法案がフランス上院を通過したことについて感謝を述べた。

AFP通信によるとサルキスヤン大統領は、サルコジ大統領へ送った手紙で「フランスはその偉大さ、力そして普遍的な人類の価値への尊重の念を再び示した」と述べた。

アルメニスタンのサルキスヤン大統領は、「今日という日は、人権の厳守、人類に対して起こる犯罪の未然の防止、それへの非難のために奮闘した全ての者にとって素晴らしい日である」という表現を使った。サルキスヤン大統領は、また「世界中にいる全アルメニア人にとって記念すべき日である」と述べた。

■黄金の文字で書かれる

アルメニアのエドヴァルド・ナルバンディヤン外務大臣もフランス上院が1915年の事件についての決定に関して書面発表を行い、フランスに感謝を示した。ナルバンディヤン外務大臣は発表でこのような表現をした。
「今日という日は単にフランスーアルメニア関係にとってだけでなく、世界の人権擁護という点においても歴史に黄金の文字で記される日になるであろう。この決定に関し、フランス大統領、上院、国民議会そして政府に感謝を述べたいと思う。」

■アゼルバイジャンはフランスを非難

一方アゼルバイジャンは、「反民主主義」と見なし、フランス上院の決定を非難した。

アゼルバイジャン外務省は会見を行い、「アゼルバイジャン共和国はフランス上院がアルメニア虐殺否定犯罪法案を可決したことを非常に遺憾とし、厳しい態度で非難する」と述べた。

会見では、フランス上院が可決した決定は「民主主義と表現の自由の原理に反している」と主張された。
さらに、「これは、フランスがいくつかの地域政策に介入する上で深い痛手となるだろう。そして次々と好ましくない結末が生まれるだろう」と述べた。さらに、アゼルバイジャン国土の20パーセントがアルメニアによって占領され、100万人のアゼルバイジャン人の権利が違法侵入されているとのべた。にもかかわらあず、フランスはアゼルバイジャンで起こっているこの情勢を無視しており、この状況下でフランス上院の行った決定は、結果的に、フランスの意図に疑念をいだかせるものである、と述べた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:小幡あい )
( 記事ID:25316 )