PKK系RojTV、ルクセンブルグの衛星をつかい放送再開
2012年01月26日付 Yeni Safak 紙

フランスに拠点を置く衛星通信会社Eutelsatにより放送を停止されたRojTVが、別の衛星通信会社との契約を結んだ。RojTVはほどなくして、ルクセンブルクに本社を置く通信会社Intelsat社を通じて衛星放送を再開した。

コペンハーゲン市裁判所がテロ組織PKKのプロパガンダを行っていると認定した後、フランスのEutelsat社により放送を打ち切られたRojTVは、あらたにIntelsat社と契約を結んだ。

月曜日からインターネット上のみで放送していたRojTVは、Intelsat社との契約締結をうけて、ほどなくして新たに衛星放送を再開した。Intelsat社によりRojTVは中東、トルコ、バルカン諸国に向けて放送再開が可能となる。その一方でRojTVは、放送ライセンスを持つデンマークとスタジオがあるベルギー等のヨーロッパ諸国では衛星放送ができなくなる。それは、RojTVの利用する衛星がヨーロッパ地域を網羅していないからである。

RojTVはデンマークから得た放送ライセンスでもって2004年に放送を開始し、それが長期間トルコとデンマークの緊張関係の要因となってきた。デンマークの検察は昨年、RojTVがテロ組織を支援しているとし解散を求める訴えを起こすことを決めた。コペンハーゲン市裁判所で審理がなされていた裁判は2012年1月10日に判決に至った。裁判所は、RojTVをテロ組織であるPKKを支援し、またPKKから財政面で支援を受けているとして有罪とし、罰金520万デンマーククローネ(約6760万円)を課した。この判決をもって、フランスのEutelsat社はRojTVの衛星放送を打ち切ると発表した。

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( 翻訳者:有田 潤 )
( 記事ID:25337 )