「裸にスカーフ」の絵でイスラム侮辱―マケドニアで高まる宗教対立
2012年01月31日付 Milliyet 紙


マケドニアのヴェヴチャニ村で開催された伝統的な祭でイスラムへの侮辱を含むスローガンが叫ばれ、横断幕が掲げられた事に対しムスリムは激しく反発した。

祭典中にスカーフを被った裸の女性の絵が描かれた緑色の新月旗が掲げられ、この動画がインターネット動画共有サイトで配信された事が物議を醸した。

ストゥルガムフティー局が主導となり同村で大規模な抗議デモを起こしたムスリムは、ヴェヴチャニの自治体長からの謝罪及び、イスラムを侮辱した者らの逮捕・処罰を要求した。

デモでは、ストゥルガ自治体庁舎前のマケドニア国旗が旗竿から下ろされ燃やされた。

一方、オクツィ村、ラブニスタ村では昨晩の1月30日にキリスト教会への襲撃が行われ、ラブニスタ村では、聖ニコラ教会が放火に遭ったと伝えられている。

マケドニア内務省は、ストゥルガで大規模な安全対策が講じられ、また現在事件は収束状態にあると発表した。

連立与党を組むアルバニア民主統合連合(DUİ)もまた声明を発表し、ヴェヴチャニ村の祭典で起きた事件に関し大規模な捜査が実施されるよう求めた。

また当該地域で続くキリスト教徒とムスリム間の緊張に終止符を打つため、ジョルゲ・イヴァノフ大統領は、マケドニア・イスラム連盟及びマケドニア正教会の関係者らと一同に会し、状況判断を行う予定であると報じられた。

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:25410 )