外国為替市場のシングルレート化でドル価格を抑制へ:1ドル1226トマーンで供給
2012年01月28日付 Jam-e Jam 紙

 中央銀行総裁の発表、ならびにイラン国内の全両替商に宛てた通達によると、本日朝より、ドルは1ドル1226トマーンでシングルレートにて無制限に供給される予定となっている。これは非正規市場を落ち着かせ、〔外貨の〕価値を抑えるための新たな試みとして実施されるものである。

 ジャーメ・ジャム紙記者の報告よると、中央銀行総裁と経済相が水曜日〔=1月25日〕、48時間以内に外貨〔取引〕をシングルレート化することを公約したのち、マフムード・バフマニー中央銀行総裁は翌木曜日の正午、1ドル1226トマーンを公式レートとすることを発表、本日から、ドルの流通・割当、及び複数レートをめぐる状況に変化が生じることを明言した。

 こうして、中央銀行はドルの公式レートを、1ドル1129トマーンというそれまでの公表価格から約100トマーン引き上げて、1226トマーンとした。中央銀行の外国為替政策の基礎・骨組みは、外貨の需要者が非公式市場に出向く必要が生じないような形で、正規の需要者の外貨需要をしっかりとまかない、そうすることで、自由市場における外貨の需要レベルを抑え込み、結果として〔外貨の〕価値の抑制につなげよう、という方針に基づいている模様だ。

〔‥‥〕

 中央銀行は今回、外貨を真に必要としている需要者らの需要を、最新の価格で無制限に供給しようと、真剣に考えている模様である。過去3ヶ月間、貿易関係者や商品の輸入業者などの経済関係者、ならびに旅行者の多くが、自身の外貨需要に対して銀行や両替商が対応できずにいたことに不満を訴えていたことは、事実である。実際、〔公的に〕決められた価格で外貨をまかなおうとした彼らの努力が報われることはなかった。

 結果としてまた、彼らは自身が必要とする外貨をブローカーから調達するために、自由市場に出向かざるを得なかったのである。こうした連鎖が結果として、非正規市場での〔外貨〕需要の増加とドルの不足、そしてドル価格の急騰を招いたのであった。

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( 翻訳者:8408137 )
( 記事ID:25492 )