革命最高指導者「手に入れた勝利は道の終わりではない」:イスラーム諸国の若者たちに向けて
2012年01月31日付 Jam-e Jam 紙


イスラーム諸国の若者たちは、自身の革命が何者かに盗まれたり逸脱させられたりするような状況を許してはならない。

 エジプト、チュニジア、リビア、レバノン、イエメン、バハレーン、パレスチナなど、世界73ヶ国の若者数百人が、昨朝親密でイスラーム的・革命的熱気がほとばしる雰囲気の中、イスラーム革命最高指導者と面会した。

 最高指導者事務所の広報サイトが伝えたところによると、イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下はこの面会の中で、地域のイスラーム諸国数ヶ国の若者たち代表による演説の後、従属的な独裁体制に対するムスリム諸国民の蜂起について、極めて喜ばしく重要な現象であり、「シオニスト・抑圧体制の汚らわしくも堕落したネットワークによる世界的独裁制」に対する蜂起の序曲に他ならないとの見方を示し、「この喜ばしき運動の光に満ちた地平線の彼方にあって、イスラーム共同体は神の力によって再び栄光と独立の頂点に登り詰めるだろう」と強調した。

〔‥‥〕

 この会見で、チュニジア、エジプト、イエメン、バハレーン、パレスチナ、リビア及びレバノンの若者たち代表らによる演説の後、アーヤトッラー・ハーメネイー閣下が演説を行い、そのなかでイスラーム諸国の若者たちこそイスラーム共同体の未来に偉大なる吉報をもたらす存在に他ならないと指摘し、「全イスラーム世界の若者たちの目覚めは、ムスリム諸国民一般の目覚めへの希望を高める結果となっている」と加えた。

 革命最高指導者は、人類の歴史は〔‥‥〕大きな転換点にあるとの認識を示し、「マルクス主義、自由民主主義、世俗的ナショナリズムなど、あらゆる種類の唯物論的な主義・イデオロギーを経験してきた人類は、今や新たな時代の始まりに臨んでいる。〔世界の〕諸国民が至高なる神に注目し、〔‥‥〕天啓に依拠し始めているのは、その最も大いなる現れに他ならない」と強調した。

 同師は世界に対する「シオニスト及び抑圧諸国の、複雑怪奇で危険、かつ堕落した悪魔的独裁のネットワークによる支配」について指摘し、「〔中東〕地域の諸国民による従属的独裁者らに対する蜂起は、シオニストらによる世界的独裁制に対する人類の闘争の一部である。歴史の大いなる曲がり角を越えた人類社会は、このような危険な独裁制支配から解放されつつある。神の誠実なる約束にもとづくこの大いなる変革は、諸国民の自由解放と精神的かつ神的価値の主権へとつながっていくだろう」と加えた。

〔‥‥〕

 イスラーム革命最高指導者は、諸国民が〔独裁者やシオニストとの闘争の〕戦場に高い意識を持って参加し、不撓不屈の精神を発揮することによって、神的勝利の完全なる成就が用意されるだろうとの見方を示し、「神の約束の成就という光のなかで、シオニストや大悪魔アメリカ、そして西洋諸国は今日、イスラームの目覚めに対して無力感を募らせており、この無力感と敗北感は日増しに高まっていくだろう」と述べた。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、イスラーム諸国で起きている変革は「救済と幸福の始まり」であると指摘し、「重要なのは、手にした勝利は道の終わりだと思わないことである。努力・闘いを続け、諸国民の決意と意思に依拠し、全能かつ至高なる神に頼ることで、世界の暴君ならびに彼らのエージェントたちとの闘争を続けなければならない」と加えた。

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( 翻訳者:8410105 )
( 記事ID:25534 )