アル=アズハルは「アメリカからの支援ではない」提案を採択する
2012年02月17日付 Al-Ahram 紙
握手するアズハルのアフマド・アル=タイブ博士と教授職にあるシャイフ、ムハンマド・ハサーン
握手するアズハルのアフマド・アル=タイブ博士と教授職にあるシャイフ、ムハンマド・ハサーン

アル=アズハルは「アメリカからの支援拒否」提案を採択する

■アル=アズハルは「アメリカからの支援拒否」提案を採択する
■名誉と尊厳の基金を設立
■5千億エジプトポンドを集めるため国民へ呼び掛け

2012年02月17日『アハラーム』

【カイロ:ムハンマド・アブドゥルハーリク】

アル=アズハルのシャイフであるアフマド・アッ=タイイブ博士は昨日(16日)、国家の経済を支える特別基金の設立と、USAIDは、エジプトにとって容認しがたい圧力を加える機関であると評し、この支援を完全に退けることを表明した。

アッ=タイイブ博士は国内外すべての国民に可能な方法でのこの基金への貢献を求めた。またこの基金についての表明は、昨日アズハルの説教師であるシャイフが、アル=アズハルの構内でムハンマド・ハッサーン氏と会談した際に行われた。この表明は、ハッサーン氏の数日来の提案への支援は、援助の枷から自由となり、アメリカの圧力に対峙するためのもので、提案は管理組合とスーフィー教団の長老陣を支えるものであることを表現するものである。

この基金には名誉と尊厳の基金と名付けられることが見込まれ、基金評議会の議長はアル=アズハルのシャイフになる予定だ。議会のメンバーにはイスラム教・キリスト教を象徴する人物、政党党首、著名な人物、経済の専門家、アフマド・ザウィールやその他を含むウラマー達が含まれることが必須である。この基金はエジプトの社会と経済の様々な分野での発展を促すために、5千億~1兆エジプトポンドの金銭的な貢献を集めることを目指している。

スーフィー教団の教授でシャイフのアブドゥルハーディー・アル=クスビーは、企業家協会、国外のエジプト人の連帯、組合の代表に対して、アル=アズハルにて来月開催されるコンフェレンスに出席するための呼びかけを決定した。このコンフェレンスは、名誉と尊厳の基金の提案を実行に移すための準備として行われる。
新しい基金の公表と同時に、財務大臣のムムターズ・アッ=サイード氏は、2011年1月25日のエジプト中央銀行の口座に未だに国内外のエジプト人からの国家の経済を支える為の入金があることを強調した。

写真:長老事務所にて握手するアル=アズハルのアフマド・アッ=タイイブ博士とシャイフ、ムハンマド・ハッサーン氏

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( 翻訳者:柏田千秋 )
( 記事ID:25590 )