パレスチナ:イスラエルに逮捕された囚人によるハンガーストライキ
2012年02月21日付 al-Hayat 紙

■抵抗運動諸派:アドナーン氏とその他の囚人の釈放へ、すべての手段が正当である

2012年2月21日 『アル=ハヤート』

【ガザ:ファトヒー・サッバーヒー】

パレスチナ人権諸団体は国際社会に対し、「イスラーム聖戦」運動の指導者であるハディル・アドナーン師の即時釈放のためにイスラエルに圧力をかけるよう要求した。同時に、抵抗運動諸派は、同師との身柄交換のため複数のイスラエル兵士を拉致するという可能性を示唆した。

「アル=ミーザーン人権センター」事務局長イサーム・ユーニス、「ダミール[良心]人権センター」事務局長ハリール・アブー・シャマーラ、「パレスチナ人権センター」副代表ジャバル・ワシャーフは、アドナーン師の問題の国際化を呼びかけた。同師は、行政拘束[=予防拘禁]に対する抵抗する無期限ハンガーストライキを昨日(20日)で連続65日続けた。

人権団体代表者らは、アドナーンの命は「数分、数時間の問題であり、数日間は持たない。彼の家族や民衆は彼に強く生きることを望んでおり殉教者になることを望んでいない」と述べた。これは彼の健康状態の危険性を考慮しての発言である。というのも、彼はガリラヤ地方北部のサファド市のイスラエルの病院「ザイフ」で数日前から昏睡状態なのである。人権団体代表者らは続けて、アドナーン師は囚人やパレスチナ人民全員の代表として空腹の戦いに突入していると述べた。そして、いかなる裁判を伴わない行政拘束[=予防拘禁]を政治的拘留、戦争犯罪だとみなした。

彼らは国際社会に対して、「パレスチナ民間人に対して合法的、倫理的義務を遂行すること、つまり囚人やパレスチナ人民の権利にたいして犯された犯罪に対しての沈黙はもはや容認できない」ことを訴えた。そしてパレスチナ人民に対しては、「アドナーンを支援し、彼との連帯」を要求した。さらにイスラエルは「アドナーン師のハンガーストライキにより正当性を喪失した。しかしながら、イスラエル部(米国からの)充分は政治的・法的支援を通じ、自らが保護されていると感じている。」と述べた。

アドナーン師の家族は、健康状態の急激な悪化にもかかわらず、彼の士気と熱意は強い。と強調し、彼の決意と意志が、自分たちの気持ちの中により一層の抵抗と拒絶を噴出させたと述べた。

母親の訪問

一昨日(19日)に昨年12月17日の逮捕、及びハンスト以来、初めてにアドナーンを訪ねた彼の母親は、アドナーンがこのような「高い精神力」を持っていることがわかった時、喜びを感じたと述べた。彼女は、彼女に届いた(アドナーンの)健康状態をそれほどきにかけていなかったと指摘した。

アドナーン氏の母親は、「イスラーム聖戦」の広報部が昨日(20日)配布した声明の中で、「我々はアドナーン師が、我々を常に、抵抗していること、誇り高い意思を持ち続けることに慣れさせているのだと理解した。彼は我々に士気を注入した。同様に、彼は篤い信仰の習慣と、彼の高貴な使命は、ついには我々に、彼の状況を我慢させるまでに至ったのだ。彼は我々に、彼を釈放するためのいかなる申し出や取引に屈することがないように求めた。彼が行なっていることはイスラーム法のそして民族の義務なのである。」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:渡辺亜実 )
( 記事ID:25628 )