ボスフォラス海峡に個人利権者?―オスマン時代の水産業者家系、主張
2012年03月04日付 Milliyet 紙

国有財産であるイスタンブルのボスフォラス海峡だが、40の水域が個人の私有財産であることが判明した。

所有者らは、これらの水域が国家によって無償で利用されていると主張している。

オスマン朝時代、祖先が水産業を営んでいた家族らは、(今現在)彼ら自身に与えられた所有権を利用することができない。現行の法律では、海やボスフォラス海峡といった場所は、個人の所有物ではないからだ。しかしイスタンブルのボスフォラス海峡には、個人が所有する40の水域が存在する。所有権を持つ一人であるヌーリ・ドゥル氏は、自身の所有する水域が、国家によって無償で利用されていると主張する。

ザマン紙の記事によると、現行の法律では国有財産とされるイスタンブルのボスフォラス海峡において、40の水域が個人の私有財産であることがわかった。オスマン朝時代に水産業を営んでいた一族らに、スルタンの許可により与えられたこれらの水域は、民法の施行以来、彼らがその権利を行使するにあたって問題が起きている。国家は数人の民間人が所有するこれら水域の存在を失念していたため、「すべての海域は国家に属する」として、これらの水域所有者に使用料を支払わずに利用している。権利を主張する水域所有者らは、長年にわたって司法の壁を取り払おうとしている。

関係者からの情報によると、民間組織による管理が求められる多くの沿岸部は、このような複雑な地権問題のため利用できない状態にあるという。権利所有者の一人であるヌーリ・ドゥル氏は、自分の所有する水域が国家によって無償で利用されていると主張する。イスティンイェとボヤジュキョイに位置する漁場の権利を持つドゥル氏は、海事庁と外務省が自分の所有する水域を利用しているとして、8ヶ月前に使用料と損害賠償を求める裁判を起こした。同氏は以下のように話す。「私が所有する水域で、無法な業務管理が行なわれています。私は一人の水域所有者として、利用されている水域の使用料を求めているのです」。また、過去に遡って5年間分の使用料を求めることができるため、約60万トルコリラが得られるとして、17,819平方メートルの水域は、何百万もの価値があると話す。ドゥル氏は、ボヤジュキョイの水域が自分のものであると役人に理解してもらえなかったと述べ、「われわれにこれらの水域を利用させるか、もしくはわれわれの権利である代価を支払い、これらの水域を公共化させればいい」と話した。

イスタンブルのボスフォラス海峡で40水域を始めとして、計59の漁場と水域が私有財産であると主張されている。1961年の地籍調査で登録されたこれらの土地は、不動産登記局において国土の一部として明記されている。登記書で二重所有者とされる土地所有者らは、民間人と国家である。またベイコズのパシャバフチェ・フェリー乗り場や、アナドルヒサル港といった重要な場所では、19万平方メートルに及ぶ漁業水域に対して、1971年に施行された水産物法の第12条で、継続使用の規約が適用されている。この法律には、5年間にわたって継続的に使用されなかった漁業水域は、国家によって公共化されることが明記されている。

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:25736 )