ディヤルバクルでクルド語教育保育園、開園準備
2012年03月04日付 Milliyet 紙

ディヤルバクル市役所はまず初めに職員の子供に対してクルド語だけで教育が行われる保育園を開くために準備を始めた。

保育園では生まれたときは家族とクルド語を話しているが、保育園に入った後に一転、クルド語の代わりにトルコ語を話し始める子供たちに対し、小学校に入る年齢まで母語を教えることを目指している。

ディヤルバクル市役所はまず初めに、市役所の職員の子供に対してクルド語でだけ教育が行われる保育園を開くことを決めた。少し前に地元のテレビ局に出演したディヤルバクル市長で平和民主党(BDP)員のオスマン・バイデミル氏は、「私は子供が生まれてから、彼らとは(トルコ語は)一言も話さなかったが、保育園に行き始めると私とクルド語を一切話さないのだ。私は自分の子供たちと母語で話せないのだ。これは抑圧だ」と述べた後、クルド語保育園開園を宣言した。

市役所ではこれに関する準備が行われる一方、保育園がまずは市役所の職員の子供たちに向けて開かれ、その後「問題なし」となったら一般にも開放することが明らかにされた。保育園では、生まれてから家族とクルド語で話すが、保育園や学校に行き始めるとクルド語の代わりに教育言語であるため影響力で勝るトルコ語を話す子供たちに対し、母語を教えることを目標としていると述べられた。

■バイデミル市長は何と言ったのか

オスマン・バイデミル市長は出演したテレビ番組で、家庭での子供たちと母語の問題が課題となっていることを次のように説明した。「私の子供のミル・ザンヤルとラニヤが生まれた時から、私は子供とはトルコ語では一言も話さなかった。いつも彼らとはクルド語で話していた。しかし2人は保育園に行き始めてから私と一切クルド語を話さなくなった。私がクルド語で聞くと彼らはトルコ語で答えるのだ。彼らはトルコ語で聞き、私はクルド語で答えるのだ。はっきりと私は言います、これは抑圧だ。近い将来彼らは学校に行き始め、『私はトルコ人です。私は正しいです。私は勤勉です』と言うだろう。そして私は今後20年、このことを訴え続けることになる。自分の子供に自分の言葉を伝えられないのだ。これは抑圧だ。警察と検察はこのことを知り、我々の感情を理解しなければならない。私たちはトルコ人ではない、私たちはクルド人だ。自分たちの言葉とアイデンティティをもち、この国の一部として生きていきたいのだ。望むならクルディスタン社会連合(KCK)そして分離主義者として刑務所に入れるがいい。この後刑務所で過ごそうが死のうが私にとっては同じことだ。

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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:25738 )