イエメン:国連が食糧計画へ100万ドル支援
2012年04月21日付 al-Hayat 紙

■国連がイエメンの食糧計画へ6300万ドル支援

2012年4月21日『アル=ハヤート』

【サナア:イブラーヒーム・マフムード】

国連のキャサリン・ブラッグ人道問題担当事務次長補は、イエメンで悪化している人道情勢が「現在北部と南部で進行している複数の抗争のみに起因するのではなく、これは何よりも人道的問題を象徴している」と明らかにした。

ブラッグ事務次長補は、現在のサヌアへの訪問に際し、声明で、イエメン人口の半数が「食糧不安に苦しんでいる」と指摘した。また、イエメンの人道的対応計画への資金提供は「4億4700万ドルを要するが、現在、約6300万ドルしか資金提供がなされていない」と明らかにした。また、イエメンへの訪問は、「今年の人道的対応計画実施の具体的な内容と、資金提供水準へのより深い理解を目的としている」と述べた。同事務次長補は「年初に、人道対応の一部として、同計画を立案したこと」に注意を向け「数週間後にその計画を精査し、人道支援特別請願を行うつもりだ」と述べた。

ブラッグ事務次長補は、世界食糧計画(WFP)が「イエメンで食糧安全保障調査を実施し、イエメンの多くの地域で、食糧安全保障に関して憂慮すべき数値を確認した。すなわち、栄養水準が危機的かつ憂慮すべき状態へと低下した」と指摘した。

また「イエメンの過酷な食糧不安水準は、すでに一昨年の時点で、著しい食糧不安に苦しむ人々が約300万人に上っていることを示していた。この数値は、現在、500万人に達し、これは、人口の約22%が食糧不安に苦しんでいることを意味している。また、人口の約半数が、総じて食糧不安に苦しんでいる」と明らかにした。

さらに、イエメンは、アラブ経済社会開発基金と合意を締結した。同基金は、合意に基づき、6500万ドルの支援金を提供する。イエメンの計画・国際協力省筋は、支援金が、専らモカ県での風力発電計画への資金提供に充てられるであろうと明らかにした。この風力発電は、イエメンの発電能力の強化を目的とし、60メガワットの発電が可能である。

また、同筋は、イエメンが、経済開発クウェート基金とも合意を締結したと付け加えた。同合意は、サバーフ・アル=アフマド・アル=ジャービル・アッ=サバーフ首長から提供された600万ドルの支援金に関するもので「イスラーム諸国支援のための尊厳ある生活プログラムを支援する。これは、食糧安全保障の実現と、食に関する国民の基本的権利の保障を目指す努力に対する」の支援を目的としている。

クウェートの支援金は、食糧生産部門における複数の小規模プロジェクトへの資金提供と、食糧生産支援サービスの提供を目的としている。これは、貧困との闘いにおける主要な諸目標の実現、社会的貧困層の生活状況の改善、永続及び一時雇用機会の創出による失業との闘い、開発における現地パートナーの能力支援の一環である。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:井上剛 )
( 記事ID:25739 )