コソヴォのプリズレン市、トルコ語を公用語化
2012年03月08日付 Milliyet 紙

コソヴォのトルコ系政治家らが求めていたトルコ語公用化をめぐる問題が勝利した。プリズレン市で今日まで2年間続いていたトルコ語公用化問題は、賛成多数によりプリズレン市議会で承認された。

プリズレン市議会で賛成多数によりトルコ語公用化に関する条例が承認された。承認された条例により、トルコ語は、政府や市の公文書とともに、住民登録や運転免許証さらには道路標識などの表記において、アルバニア語と併記されることになる。プリズレン市として複数言語公用語化を可能とする条例は、長い時を経て政党間合意に達し、議題に取り上げられ、満場一致で可決された。条例化に尽力していたコソヴォ・民主トルコ党(KDTP)の議員らは、市自治体規模でトルコ語が複数言語公用語化法により使用可となることを強く求めていた。この件について委員会を設置し、複数言語公用語化法をより詳細な形で調査したのち、条例が準備された。

市議会の後、プリズレン市の副市長でトルコ系のオルハン・ロパール氏は、コソヴォ・民主トルコ党(KDTP)が、市議会議員や関係局長らとともに長期にわたる活動を行ってきた結果、条例が承認されたと語った。ロパール副市長は、市議たちが誰一人として、この条例に反対しなかったことをうれしく思うと述べ、施行されていく過程も逐一見守ると語った。ロパール副市長は、コソヴォ・民主トルコ党(KDTP)市議や他党の市議らとともに、この法が施行されるよう協力していくことも強調した。

「今日承認された言語に関する条例は、2年前にも承認されようとしていました。しかし、コソヴォ・民主トルコ党(KDTP)の求めで先延ばしとなりました」とKDTPプリズレン市議のエルギン・カラ氏は述べ、遅れは条例の内容の誤りを正すために生じたとした。カラ市議は、今日までトルコ語使用の問題が議題となっても、法制化されるまでには至らなかったと指摘し、今日承認された条例により、いくつかの誤りが正されたと語った。条例違反があった場合、市民らに情報を提供してくれるよう呼びかけたカラ市議は、問題を市議会が開かれるたびに取り上げるつもりであることを強調した。カラ市議は誤りが生じないよう願っていた。

レヴェント・ブシュKDTPプリズレン支部長は、トルコ人やアルバニア人、ボスニア人が一緒になって承認したこの条例は、素晴らしい状況をもたらすと語り、「条例が承認されたことは、ともに活動をした結果だ」と話した。

不足する内容を補い、今日複数言語公用語化条例が35の賛成票とともに承認されたと強調したフィダン・ジュルタ氏は、本当の仕事は、条例施行とともに始まると述べた。また、ジュルタ氏は、条例が施行されるに当たり、どの程度使用されているのか調査するとも語った。エニス・スビKDTPプリズレン市議は、条例は熱心な活動の結果であると語り、トルコ語という観点から、良い条例になると語った。この件に関して調査を行うために委員会を設置し、この委員会は6か月ごとに報告書を作成するとスビ市議は述べ、この条例が全ての市民にとって良いものになることを祈った。

プリズレン市議会議長ニヤズ・クリュズィ氏のもとで開かれた議会にラマザン・ムヤプリズレン市長も参加した。議会では、35人の市議がトルコ語条例に賛成票を投じた。トルコ語条例の承認とともに、調査のための調査委員会も設置された。

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( 翻訳者:丸山 礼 )
( 記事ID:25760 )