ギュル大統領、シリア問題で緊急発言「外国の介入は望まない」
2012年03月08日付 Hurriyet 紙

アブドゥッラー・ギュル大統領は、トルコはシリアへの、域外からの介入が行われることへ反対すると表明した。

チュニジアのカルタゴ宮殿にて二者会談と代表団間の会談を実現させたギュル大統領はチュニジア大統領ムンセフ・マルズーキーと共に共同記者会見を開いた。

共同記者会見の後、記者の質問に答えたギュル大統領は、トルコとしてシリアへの域外からの介入が行われることへ反対することを表明した。

「このような介入が起これば、それは侵入となりうる」と述べたギュル大統領は、「自身の国民へ暴力を行使する政府は持続しない。」と付け加えた。

ギュル大統領は、トルコが長期間シリアでの改革を実現するため取り組んできたと述べ、「しかしながら残念なことに、政府のイニシアティブとともにこの改革を実現するのが不可能であると分かって後、トルコはシリア国民の味方であることを明確に宣言した。その後、特にアラブ連盟との大規模な連帯の中でシリアでの変革を実現するために取り組んでいるところである。」と述べた。

チュニジアはアラブの介入のみを認めている

シリアへの介入問題で、マルズーキー大統領は「アラブ諸国外のどの国からの介入にも反対であるが、シリアへ派遣されることになるアラブ諸国による治安維持部隊には加わることを望む。」と述べた。マルズーキー大統領は発言で次のように続けた。

「とりわけ、シリアの反体制派の武装化、もしくは外国の介入が行われることへ反対すると表明したい。これは状況をさらに恒久的かつ困難な状況へ移行させるだろう。それ故我々が考えるのに最も良い解決策とは、できるだけ早くシリアの政権のトップが国を去ることである。ちょうどイエメンで起こったように。この解決策が公正な解決策で無いとしても、実現可能な最も良い解決策であると思っている。いかなる形であれアラブ諸国の介入が問題となった折には、この部隊に我々も参加する用意はできていると表明したいと思う。」

トルコで行われるシリア会議

ギュル大統領は、トルコで行われるシリア会議の日取りやフランスが招待されるかどうかで、トルコがシリアに対しアラブの介入もしくは外国の介入どちらを重視しているか問われることに関し、チュニジアでシリア問題について国際会議が行われ、2回目の会議はトルコで行われることを言及した。

会議がすぐに行われても、あまり有効性はないと指摘したギュル大統領は、「無駄である。そのためにこの期間中に、いくつかの問題の機が熟する。対談や二国間関係、新しい状況が生まれ出てくる。短期間のうちに、来週か再来週にもこの会議は開かれる。もちろん、この会議へ誰が招待されるのか、どうなるのか・・・それは協議の枠内で決められていくだろう。我々の考えはこうだ。国際社会での意見の違いやジレンマが露呈しない形で、この国際社会のリーダーすべてがこの会議に参加する方向にある。従って、我々は以前の会議に参加していない中国とロシアに参加してもらうために多大な労力を費やした。イスタンブルでの会議に全員が来て、参加することを望みます。」と述べた。

ギュル大統領はシリアに関して、改革がどのようなものになるのかは、近日中に明らかになるだろうと述べ、「域外の軍隊が、この地域へ入ることが正しいとは考えていない。そのことを表明したい。侵入であるのが明らかであり、これらに関し沢山のことが問題となるだろう。この地域自身がこの問題を担うのがより正しいこととなろう。」と話した。

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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:25761 )