義務教育4+4+4制、大乱闘のなか国会教育委員会を通過
2012年03月11日付 Milliyet 紙

義務教育4+4+4制の導入は、大乱闘の末、承認された。会場に来た100人の公正発展党の議員と、共和人民党(CHP)および民族主義者行動党(MHP)の議員の間で、殴り合いが起こった。椅子は壊され、議員はお互い瓶の水を掛け合い、押しつぶされる危険に見舞われた人もいた。

国会の教育・文化・青年とスポーツ委員会は新たに提案された義務教育4+4+4制に関する議論が独占する形で始まり、「ファシズムに対して団結を」というスロー ガンで終わった。公正発展党の議員が演壇の前にバリケードを作り、殴り合い、蹴りあいにも関わらず、委員会は中断されることなく行われた。6日間で6項目を承認した委員会は、30分で残りの19項目を議論せずに承認した。

国会の教育・文化・青年とスポーツ委員会の会議が始まる1時間前に、公正発展党の100人近い議員が会場を埋め尽くした。共和人民党の議員が演壇の前に集まり、委員会の活動を妨害したのに対し、演壇の前にはバリケードが作られた。委員会が始まる数分前に、多くの共和人民党の議員が会場に来た。しかし、会場が満員だったため中に入れなかった。共和人民党会派代表のエミネ・ユルケル・タルハン氏、ムハッレム・インジェ氏、アキフ・ハムザチェビ氏は、苦労して中 に入り、着席した。委員会の委員らは外に残った。共和人民党の議員らが、「占領されている」と叫んだ。公正発展党のユナル氏は、「これを占領だと思わないでほしい。100人の共和人民党の議員が来るという記事を読んだので、私たちの議員もここに来た。委員会の委員には席を与える」と言って、委員会の委員である6人の共和人民党の議員が座る席を示した。共和人民党会派代表のムハッレム・インジェ氏は、「その前に占領をやめろ」と叫んで提案を拒否した。

この間、委員長のナビ・アヴジュ氏が会場に来て委員会を開会した。アヴジュ氏は、カメラマンは退出するよう望んだ。この間、口論していた議員らの間で、議論が乱闘に変わった。押し合いが起こる中、殴り合いが始まった。議員らが殴り合う中、壊された椅子が、机に囲まれた場所に投げ捨てられた。

■転倒した共和人民党議員、蹴られる

殴り合いの間、共和人民党所属スィノプ県選出の国会議員エルギン・アルタイ氏がバランスを失って転倒した後、公正発展党の議員に蹴られたという主張がなされた。

一部の公正発展党の議員が乱闘の間、「12時間本を読めばこうなる」と言っているのが聞かれた。

■カメラマン、殴られ押し出される

扉の前の混雑のため、カメラマンらは外に出られなかった。この間、公正発展党の議員らがカメラマンに反発し、叫び始めた。一部の議員らが、「共和人民党は メディアを使って操作しようとしている」と叫んでいるのが聞かれた。公正発展党のある議員が、あるカメラマンを殴って押しやり、その後会場の外に押し出した。この間、カメラマンが転倒し、蹴られるのが見られた。付近での押し合いで、女性議員も被害を受けた。巻き込まれたヌル・セルテル氏が、苦しみ叫ぶ様子が見られた。

■乱闘が続く中、票決始まる

カメラマンが外に出た後も、会場の緊張は続いた。議員らが蹴りあい、押し合う中、委員長は委員会を始めた。およそ30人の公正発展党の議員が、演壇の前に来てバリケードを作った。委員長は一つ一つの項目について投票をはじめた。票決の最中、共和人民党の議員らが発言を求めたが、委員長のアヴジュ氏は、「発言は許可しない」と一蹴した。

■「ファシズムに対し団結を」スローガン、叫ばれる

法案が議論されずに票決されることに対し、会場の緊張が非常に高まった。共和人民党の議員らが、「くたばれ、ファシズムめ」「ファシズムに対し団結を」「公正発展党の独裁め、くたばれ」「追剥は世界の統治者にはなれない」といったスローガンが叫ばれ始めた。

■共和人民党議員、立ち去る

自分たちの反発が考慮されないとみると、共和人民党の議員らは、「我々は公正発展党を独裁と共に放棄する」と言って会場を後にし始めた。会場には共和人民党会派代表のエミネ・ユルケル・タルハン氏とムハッレム・インジェ氏だけが残った。インジェ氏は頻繁に、「発言を求める」と大きな声で叫んだが、発言は許されなかった。

■民族主義者行動党のシャンドゥル氏、バリケードに阻まれる

この間、法案の票決は続いた。民族主義者行動党所属アンカラ県選出の国会議員オズジャン・イェニチェリ氏は、「これはファシズムだ」と叫んだ。公正発展党所属エスキシェヒル県選出の国会議員ユルケル・ジャン氏は、イェニチェリ氏の反発に対し、「誰がファシストか。何日も我々が与えてきた民主主義はお前にはたくさんか」と声をかけた。民族主義者行動党会派代表のメフメト・シャンドゥル氏は、項目が議論されずに票決されることに反対し、演壇に向かったが、バリ ケードを越えられなかった。演壇の前にいた公正発展党の議員が、シャンドゥル氏の前進を許さなかった。シャンドゥル氏を押しやり、遠ざけた。

■拍手で承認される

議論が続く中、各項目への投票が終了した。公正発展党の議員らは、票決の終了を拍手で歓迎した。

■アヴジュ委員長への攻撃

委員会の終了時に、委員長のアヴジュ氏の手にあった金属製のテープ台が注意を引いた。アヴジュ氏は、乱闘の間に自身にこの機械が投げられ、肩に当たったとし、当てた人は見なかったが、特定すれば告訴すると話した。

■30分で19項目を票決

公正発展党の教育に関する新法案の議論は、2月23日に始まった。下部委員会の作業ののち、3月5日に項目に関する議論が始まった。6日間で6項目が通過した。 今日の14時30分ごろに始まった委員会では、高速票決で残った19の項目が30分という短時間で通過した。委員会は15時30分ごろに終わった。

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( 翻訳者:菱山湧人 )
( 記事ID:25781 )