トルコ観光業協会、2012年度の観光客3500万を見込む
2012年03月17日付 Hurriyet 紙

トルコ観光業協会(TÜRSAB)のバシャラン・ウルソイ会長は、今年観光セクターにおいては13~14%の成長を期待しており、観光客数は3500万人に達すると述べた。ウルソイ会長は、任期が2年延びたことに関して、「またお鉢が回ってきました」 と冗談を交えて話した。

ウルソイ会長は、キャピタル誌及びエコノミスト誌がブルサで開催した「ウル山経済サミット」で演説をし、2012年は2011年より良くなることを期待しているとし、今年観光セクターは約13~14%成長すると推測した。

同会長は、「政治的不安定のため、イランとシリアからの観光客数は減少していますが、今年の目標観光客数は3500万人です。しかし、観光を多様化させることと、12ヶ月に分散させることが必要です」と述べた。

■観光客数5000万人が目標なのではない

ウルソイ会長は、トルコを訪れる観光客数は2023年には5000万人にのぼることが予想されているが、それ以降はトルコは観光客を選んでいく必要があることを訴えた。

同会長は、トルコはもはや自分の国を安売りしてはならないと言い、「目標は5000万人の観光客を受け入れることではなく、一人当たりから1000ドル以上観光収入を得ることです」と述べた。トルコは現在、観光客一人当たり約700ドルの収入を得ている。

■今やトルコからも多くの観光客が国外に行っている

ウルソイ会長は、トルコは以前観光においてただ受け入れるのみであったが、今やこの状況は変わり、国外に多くの観光客を送り出し始めていることについても触れ、次のように話した。

「イタリアはもはや、トルコはいつもイタリアから観光客を受け入れる側だ、とは言えなくなりました。イタリアから受け入れている観光客と同じ数だけ、トルコからもイタリアへ観光客を送り出しています。クロアチア、チュニジア、レバノン、オーストリア、ハンガリー、極東、シンガポール、韓国、タイは、トルコ人が良い商売相手だと言っています。今やトルコも業界を左右する側です。」

■またお鉢が回ってきました

12年間続けてTÜRSAB会長を務めているウルソイ会長は、最近行われた定例会の後再び会長として選出されたことに関して、「またお鉢が回ってきました」と表現し、次のように続けた。

「最近行われた定例会で会長候補者が出なかったため、今後約2年間は任務を続けることになります。仕事は楽しいですが、できることの限界も常に感じています。観光業界は様々なことを私たちに求めています。会長になって12年目ですが、2年延びたので14年連続になります。以前、2年間務めているので16年、2年間会計として働いていたこともあるので、協会での勤務期間は計18年になります。もう終わりに近づいていますが、候補者がいなかったので、また会長の役職をお鉢が回ってきてしまいました。」

■スキー観光は急速に伸びている

ウルソイ会長は、トルコでスキー観光も重要な段階にきていることに注目した。同会長は、総観光収入における割合はそれほど大きくはないにしても、(観光業の)多様化という観点から、スキー観光発展の重要性について触れた。ウルソイ会長は、今スキーをしに来ている観光客は、その後ヘルスツーリズムでトルコを訪れ、さらには健康的な老後を過ごしに来ると言い、スキー観光が対象とする年齢層の広さを強調した。

同会長は、「以前は(スキー場といえば)ウル山しかありませんでしたが、今はパランドケン、エルジエス、サルカムシュ、ウルガズ、カルテペなどがあります。また、ウスパルタのダヴラズもこの仲間に入ります。さらには、ビトリスのアフラトもスキー観光地になる見通しです」と述べた。

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( 翻訳者:津久井優 )
( 記事ID:25831 )