南東アナトリア各地、ノールーズのデモ隊と警察衝突
2012年03月20日付 Radikal 紙


政府の許可が下りないなか、南東部でノールーズ祝祭で多くの人が逮捕された。デモ隊に対抗措置がとられるなか、警官らも標的になった。ジズレでは警官に対し発砲され、2人の警官をふくむ3人がけがを負傷した。

ジズレ-イディル間の道路沿いに位置するヌル地区の裏通りの一つで、曲がり角に待機していた機動隊警官がライフル銃で撃たれた。いまだ身元が明らかにされていない2人の機動隊警官と道を渡ろうとしていた市民が負傷した。

機動隊警官の負傷をうけ、特別行動部隊が厳重な武装でヌル地区に作戦を展開した。同地区を包囲した特別行動部チームは、武装車でデモ隊が逃げたとされる平和民主党(BDP)郡支部の前に来た。チームは扉を壊して庭に進入、ビル内に入り多くの人々を強制逮捕した。また、特別活動チームがBDP郡支部の建物に向かって発砲したと伝えられている。

■ユクセコヴァで3人の警官が銃により負傷

ハッキャーリ県のユクセコヴァ郡では、朝方から始まった騒動が通りの間で繰り広げられたが、天候の悪化により終結した。ユクセコヴァ郡のウゼイル・アズィズ・オゼレン郡長は、この騒動で3人の警官が発砲により負傷したと発表した。
騒動の際、デモ隊の間から発砲され、警官は手足を負傷したが、健康状態は良好であるという。負傷した3人の警官はディヤルバクルへ輸送された。

■イディルは混乱

シュルナク県のイディル郡でも騒動がおきた。ノールーズの祝祭広場に集まり、解散しないデモ隊に対して、警察は圧縮水とガス弾で干渉した。若い女性や子供をふくむデモ隊も、警察へ投石で攻撃した。郡では騒動が断続的に一日中続いた。

■バトマンで42人負傷

バトマン県で無許可のノールーズ祝いのなか騒動が起き、12人の警官を含む42人が負傷したことが明らかになった。頭部への打撃によって重傷を負ったと伝えられるデモ参加者のアラアッティン・オクタイさん(32)の治療はバトマン地区国立病院で続いている。
バトマン県の騒動で警察は50人近いデモ参加者を逮捕した。この間、BDPの所有する党バスが騒動のなかに残され、交通警察がバスを運転して地区から遠ざける様子が見られた。

■ヌサイビンで干渉

マルディン県ヌサイビン郡でも、祝祭後の群衆のデモ行進を警察が許可せず、ガス弾と圧縮水によって干渉した。祝祭が行われた場所とそこに面した多くの地区で、ガス弾が投じられ煙が立ち上る中、度々爆発音が響いた。警察とデモ隊の間の抗争で4人が負傷し、大勢が逮捕された。デモ隊は障害や制約にもかかわらずデモ行進をBDP郡支部まで続け、そこでダヴル(太鼓)とズルナ(笛)にあわせてハライを踊り、活動を終わらせた。

■ヴァンで3人の警官が軽傷

ヴァン県では無許可のノールーズ祝いから発生した騒動のなかで、投石により3人の警官が軽傷を負ったと伝えられた。警官らの健康状態は良好であるとされ、逮捕者の数は10人に上った。

■パトノスでは15人逮捕

アール県のパトノス郡ではノールーズの祝祭に許可が与えられないことに抗議する500人規模の集団が行進をしようとしたところ、警察がこれに干渉した。この集団は警察に投石し、MOBESEカメラ(防犯カメラ)、信号機、標識を破損させ、タイヤとゴミコンテナを燃やした。警察はデモ隊を解散させるために圧縮水と催涙弾を使用した。この騒動では15人が逮捕されている。

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( 翻訳者:吉岡春菜 )
( 記事ID:25866 )