北イラク・クルド自治政府バルザーニー大統領、独立宣言を延期
2012年03月20日付 Radikal 紙

北イラク・クルド自治政府のメスート・バルザーニ大統領は、独立宣言に関し「ゆくゆくは必ずこの吉報を発表する予定だ。但し、その日は然るべき日でなくてはならない」と述べた。

北イラク・クルド自治政府のメスート・バルザーニ大統領は、イラクは混迷を深めており、全政党及び関係者が結集し当問題を解決すべきであると伝え、「もし問題が解決されなければ、我々の民に諮ることになる。民が最終決定権を握ることになるであろう」と述べた。

一方、バルザーニ大統領は独立宣言への期待に関し「我々は国民であり、自由であると共に自由に生きねばならない。我々は如何なる者の圧制や抑圧も認めては ならない。吉報に関し次の事が言えるだろう。ゆくゆくは必ずこの吉報を発表する予定だ。その日は然るべき日でなくてはならない」と答えた。

■ 全視線がアルビルに注がれた

北イラク・クルド自治政府の首都アルビルで今日開催され、中継者を通じて全世界へ中継放送されたノールーズの祭典で、全視線がメスート・バルザーニ自治政府大統領が行う予定のスピーチに注がれた。クルド国歌とされる’Ey Reqip’の斉唱で幕を開けた同祭典では、大統領のクルド自治区独立宣言が待ち望まれていた。以前、当問題に関しバルザーニ大統領がノールーズの祭典でイラクからのクルド自治区の分離及び独立宣言を予定しており、また同問題でアメリカを筆頭にヨーロッパ各国に働きかけたとの報道がある。しかし、待望むなしく、バルザーニ大統領は約5時間続いた祭典でノールーズの火を灯したが、スピーチを行うことはなかった。同大統領のノールーズの祭典に関する声明は、同祭典後半でクルドのウェブサイトで伝えられた。

■ 「ゆくゆくは吉報を発表する予定だ。その日は然るべき日でなければならない。」

メスート・バルザーニ大統領は、自らの声明でクルドを初めとする全世界のノールーズに祝福の言葉を述べ、イラクで起きている混乱、及びこれに対するクルド 自治政府の姿勢を表明した。バルザーニ大統領は、全クルド人がクルド傘下で一堂に会すべきであり、イラクが深刻な危機と混乱に見舞われていると伝え、「もう我慢の限界だと言う時が来た。イラクは混迷を深めている。混乱に乗じようとする一部の者は、現イラク政権の独裁体制への移行を望んでいる。ゆえに私はイラク全土の政党及び政界関係者に『速やかに結集せよ。この問題を解決せよ』と呼びかけている。もし問題が解決されなければ、我々の民に諮ることになる。民が最終決定権を握ることになる。以後、如何なる者も我々に決定権を行使してはならない」と述べた。

■ 独立宣言に対する期待

クルド自治政府のメスート・バルザーニ大統領は、一方、独立宣言に対する期待に関して自らの声明の中で、「我々は国民であり、自由であると共に自由に生きねばならない。我々は如何なる者の圧制や抑圧を認めてはならない。吉報に関し次の事が言えるだろう。ゆくゆくは必ずこの吉報を発表する予定だ。その日は然るべき日でなくてはならない」と答えた。

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:25867 )