イスタンブルアンカラ高速鉄道、最後の区間工事着手
2012年03月23日付 Zaman 紙


イスタンブル‐アンカラ間をわずか3時間で結ぶイスタンブル・アンカラ高速鉄道(YHT)の工事が終盤に差し掛かった。

トルコ国有鉄道(TCDD)総局の書面での発表によると、2009年に運行が開始したアンカラ‐エスキシェヒル鉄道を延長したエスキシェヒル‐イスタンブル線の最終区間であるキョセキョイ‐ゲブゼ間部分の基礎工事が3月27日火曜日に開始されることが明らかとなった。1890年に建設されたキョセキョイ‐ゲブゼ線は、構造上、地形上の問題をかかえているが、それらの条件は、このプロジェクトにより高速鉄道の運用にふさわしいものにされるとされ、また、線路に踏み切りは設けられないことが示された。

さらに計56kmに及ぶ路線には、9つのトンネル、10の橋、122の排気装置に加え、新たに28の排気孔と2つの地下通路が建設されることが発表され、線路の建設作業においては約180万㎥の掘削と110万㎥の充填が実施される予定だという。

■イスタンブル・アンカラ間はYHTで3時間

総工事費1億4682万5952ユーロ(約161億円)の融資のうち、85%にあたる1億2480万2059ユーロ(約137億円)は、EU加盟前支援制度 (IPA=Instrument for Pre-Accession Assistance)によって提供されることが発表され、次のように説明された:

「我が国は、鉄道で初めてEUのIPA基金をプロジェクトに使うことになります。全長523km、マルマライ・プロジェクトと統合し、2013年完成を目指すイスタンブル・アンカラ高速鉄道プロジェクトは、開通すればイスタンブル‐アンカラ間を3時間、ゲブゼ‐アンカラ間を2時間半で結ぶことになります。イスタン ブル‐アンカラ線の利用者は年間1700万人を見込んでいます。」

なお、着工式典においては、(同じく)IPAの融資を受けるウルマク‐カラビュク‐ゾングルダク鉄道の近代化プロジェクトの出資協定の署名も行われることが発表された。

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( 翻訳者:杉田直子 )
( 記事ID:25899 )