90年代の「星」だった―トルコ初の既製服メーカー倒産、29年の歴史に幕
2012年03月26日付 Milliyet 紙

既製服メーカー初の上場企業であり、1990年代の輸出の星の終わりは苦いものとなった。1983年の設立後、とりわけ男性既製服の分野でヨーロッパを筆頭に全輸出市場で1990年代に一世を風靡したUKIインターナショナルブランドは29年で幕を閉じた。

2007年に過去数年間苦境に立たされ、破産延期裁判で必死に瀬戸際からの持ち直しを図ったUKI社の破産が決定された。イスタンブル証券取引所で取引所外取引されるUKI社株の27.1パーセントは一般投資家も購入可能。証券取引所は破産決定に続き、UKI社株の取引を無期限で停止した。

2007年下半期に始まったUKI社の倒産延期手続きは2012年3月23日をもって終了した。バクルキョイ第四裁判所は同社の破産を決定した。この決定に対しては上訴可能であることが通知された。UKI社が上訴するかどうかは不明だが、この出来事は為替リスクと呼ばれるものにどれだけ深刻な結果を生み出しうるかを表している。

1994年に「最も輸出をした企業」称号を得た後、1996年にはイスタンブル証券取引所にを果たしたUKI社の苦境は2003年に始まった。社長であるトゥラン・サルギュッレも以前に行った声明で、2003年の低為替(リラ高)政策により苦境に陥ったと話したことがあった。

UKI社は低為替政策のために国外販売が常に赤字になりはじめたが、海外に多くの取引先があったためにすぐに国内市場に向き直す柔軟性を見せることができなかった。そして2007年4月に2115万4000ユーロの借金をし、2008年~2011の予定で返済協定が結ばれた。しかし、この協定も法的義務を実行できなかったため頓挫した。

企業資産に対して開始された執行手続きと差し押さえのために、会社運営は立ち行かない状状態になった。このため、2007年下半期に破産延期請求裁判をおこした。法廷は、判決がでるまでUKI社の資産を保護する決定を下した。

銀行に加え、従業員にも何百もの裁判を起こされたUKI社は、その希望を破産延長裁判での勝訴に託した。UKI社は1994年に「最も輸出をした企業」の称号を獲得し、最初に行った輸出はルーマニアへの4000品であった。UKI社は1992年にドイツのチンクエ社との提携によりヨーロッパ市場で成長し、1994年には5000万マルクの輸出をし、一日に2500のジャケット、2000のズボン、200のコートを生産していた。UKI社株の27.1パーセントは一般投資家も購入可能である。22.97パーセントはトゥラン・サルギュッレ氏が所有する企業、20パーセントはグドルン・トゥラン氏、18.97パーセントはメフメト・ビュユクイキズ氏、10.96パーセントはサーリフ・メフメト・トゥラン氏が保有している。

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( 翻訳者:百合野愛 )
( 記事ID:25918 )