4+4+4制反対デモに、放水、催涙ガス・・・
2012年03月29日付 Hurriyet 紙

公務員組合連盟(KESK)が予定していた4+4+4制法案反対デモは、内務省の通達により禁止された。

警察はアンカラを目指す労働組合員たちをアンカラへの出入り口で阻止した。イズミルとアンカラでは、警官が行進を望むデモ隊に対し、高圧放水、催涙ガス、こん棒を用い阻止した。

公務員組合連盟により4+4+4教育制度法案への反発として、昨日3/28と今日3/29に行われる予定のデモ及び県組織のデモ行進は、内務省と警察が各県に送った通達で禁止された。警察は労働組合員がアンカラに行くためにレンタルしたバスを市への出入り口でストップさせた。トルコ全土からアンカラを目指した労働組合員は、行く手を阻まれたことを示すため、スローガンを掲げてハライ(注;フォークロアの一部)を踊った。イズミルとアンカラでは警官は催涙ガス、こん棒、高圧放水を用いて取り締まった。

■イズミルでデモ、こん棒も

アンカラを目指し集まった500人は、イズミル広域市庁舎の前で、書類上の不備があるとして警官によって阻止された。警官はバスを駐車場へ誘導した。警官は進行しようとするデモ隊を食い止めようと、こん棒と盾で制止した。警官は、コナック広場に集い、カルシュヤカから船でやって来るメンバーと合流しようとしたkESKメンバーにも許可を与えなかった。警官は船から降りたメンバーが広場でではなく、海岸沿いをまわって、コナック桟橋を通り、他のメンバーと合流することを要求した。この騒動で警官は、高圧放水、催涙ガスを使用した。午後2時頃3千人に達した集団を、CHP(共和人民党)のイズミル選出国会議員、ムスタファ・モルオール氏も支援した。

■アダナで拘束

アダナでは、デモに参加すべくアンカラを目指し出発した90人の教職員労働組合のメンバーを乗せたバス2台が、警官によって止められた。警官がバスの発車を禁止すると、騒動が起き、デモ隊は拘束された。一日中バスの中に留め置かれた74人には、一人当たり82リラ(約3800円)を含む計6068リラ(約28万円)の罰金が科された。教職員労働組合のメンバーは、アダナ広域市庁舎の歴史的な建物を視察に訪れたエルトゥールル・ギュナイ文化観光局長にブーイングを行った。留め置かれた74人は17時間の拘束の末、釈放された。

■国会議員たち、仲裁に

アンカラのデモ隊は、クズライにある広域市庁舎、国立宝くじ運営総局、カレッジがある交差点に集まった。市外から駆け付けたバスが市内に入るのは許可されなかった。約6千人の警官が、バリケードを設け集団を蹴散らした。デモ隊がアンカラ広域市庁舎からクズライ広場へ向かって行進しようとするや、すぐさま放水、催涙ガスで阻止された。これを受けCHPの国会議員スレイマン・チェレビ氏、フセイン・アイギュン氏、ムサ・チャム氏らが割り入った。チェレビ氏はイドリス・ナイム・シャーヒン内相に電話をし、デモ隊がギュベン公園に行きたがっていることを伝えた。その後デモ隊は、クズライに向かって行進した。

■ベヤズットでもデモ

公務員組合連盟、教職員労働組合、被抑圧者社会主義党なども含む様々な市民団体のメンバー約1500人が、12時30分にベヤズット広場に集い、「4+4+4、ハユル(ノー)」と書かれたプラカードを掲げジャールオールのイスタンブル県国民教育局へと行進した。シヴァスでは公務員組合連盟のメンバーからなる集団は、4+4+4制の教育モデルとアンカラのデモが警官によって阻止されることに反発を示すため、座り込みを行った。

■国会からデモ

CHPのギュルセル・テキン副党首とCHPの国会議員たちはクズライに行きデモに加わった。テキン副党首は、「あらゆる妨害にも関わらず、アンカラにやってきてこの重大な決議に反対を示す人びとに敬意を表す。9月12日クーデターを体験した一人として言わせてもらおう。我々は今戒厳令の時を経験しようとしている。エヴレン将軍は去った。しかしエルドアン将軍がやってきた」と発言した。

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( 翻訳者:大嶽真梨子 )
( 記事ID:25931 )