セルビア民族主義派、トルコ製ドラマ人気に宣戦布告
2012年03月29日付 Hurriyet 紙

セルビア民族主義組織「ナシ1389(Naşi1389)」はセルビアで人気を博しているトルコのドラマへの抗議活動を始めた。

「ナシ1389」のメンバーはセルビアの首都ベオグラードでトルコのドラマに対する抗議のポスターを掲げた。反トルコ・ドラマのメッセージを含んだポスターの下部には抵抗組織チェトニックのインターネット・サイトのアドレスも記載されていた。

「ナシ1389」がが出した文書による声明では、ポスターを掲げた理由は特に「華麗なる世紀」シリーズへの抗議行動のためだったと明らかにされた。声明では「スルタン・スレイマンが歴史的な、良い人物として描かれていることに反対するためだ。」と強調された。ポスターでは、スルタン・スレイマンとかつての「セルビアの英雄」ミロス・オビリッチの写真と並んでオビリッチへへは讃辞に満ちたメッセージが、スルタン・スレイマンに関しては否定的な声メッセージが記されている。

抗議活動はセルビアとボスニア・ヘルツェゴビナのメディアで大きく取り上げられ「トルコのドラマに対する戦い」であるとされた。ボスニア・ヘルツェゴビナのドネヴニ・アヴァズ紙の記事では「華麗なる世紀」シリーズがトルコそして世界の最大の征服王の一人であるスルタン・スレイマンの人生と最も「成功した時代」の物語でありオスマン朝時代を描いていると紹介された。

「ナシ1389」は第一次、第二次世界大戦と1992~1995年の間にボスニアで起きた虐殺で大きな役割を担ったセルビア民族主義組織「チェトニック」を思想的に継承しているとして知られている。「華麗なる世紀」、「狼の谷(Kurtlar Vadisi)」「千一夜(1001Gece)」、「エゼル」、「銀」そして「落ち葉(Yaprak döküm)」といったトルコのドラマはセルビア、クロアチアそしてボスニア・ヘルツェゴビナで人気を博している。

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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:25937 )