外国人はトルコのどこで不動産を買っているか?
2012年03月29日付 Hurriyet 紙

トルコで外国人に最も多く不動産が販売されている県のうち、アンタルヤ県ではドイツ人、ムーラ県ではイギリス人が目立つ。

外国人の不動産購入について新たに整備された新法案が国会で議論されているが、現行の法に基づき、トルコでは12万5452人の外国人が合計8929万6390平方メートルの不動産を所有している。
合計面積からすると、外国人が最も多く不動産を購入した県は、648万4158平方メートルのコンヤ県である。次に639万6111平方メートルのアンタルヤ県、594万969平方メートルのムーラ県となっている。

不動産所有の外国人数は、アンタルヤ県で4万2165人と断トツである。リスト上ではムーラ県(2万657人)、アイドゥン県(1万8089人)、イスタンブール県(1万3007人)、ブルサ県(5575人)、イズミル県(5432人)となっている。

アール県、ビトゥリス県、ハッキャーリ県、シュルナク県では外国人所有の不動産はない。ギュムシュハーネ県とシイルト県ではそれぞれドイツ人1人ずつ、ヴァン県でもイギリス人1人が不動産を所有している。

■誰がどこを選んでいるか?

外国人に最も多く不動産が販売されている県として、アンタルヤ県ではドイツ人、ムーラ県ではイギリス人が断トツである。
データによると、アンタルヤ県で外国人に販売された合計640万平方メートルの不動産のうち230万平方メートルはドイツ人の所有である。7843人のドイツ人はアンタルヤ県では6847件の不動産を所有している。
イギリス人は、同県で102万1100平方メートル、デンマーク人は47万3400平方メートル、オランダ人は約46万9000平方メートルの不動産を購入した。外国人に人気の場所のうち、ムーラ県では2万657人の外国人が590万平方メートルの不動産を所有している。
この県の外国人人口の4分の3(1万5741人)を占めるイギリス人は、360万3000平方メートルの不動産を所有している。
イギリス国籍の次にドイツ人、オランダ人、アイルランド人、デンマーク人となっている。

■イスタンブールはドイツ人のお気に入り

イスタンブールでは、ドイツ人の多さが注目を引く。4380人のドイツ人が5146件の不動産を購入した。この合計面積は、163万3990平方メートルである。
外国人所有の1万3058件の不動産があるイスタンブールでは、3656件がギリシャ人、789件が英国人、691件がオーストリア人、427件がイタリア人の不動産となっている。
ブルサ県で最多はギリシャ人の不動産である。ブルサでは5575人の外国人が購入した180万平方メートルの不動産のうち、約110万平方メートルはギリシャ人所有である。しかし、トルコで不動産を所有するギリシャ人は特別な事情にある。トルコ全土でギリシャ人所有の合計9955の不動産のうち、8420はトルコ出身のギリシャ人所有となっている。

■アイドゥン県でイギリス人、イズミル県でドイツ人

アイドゥン県もイギリス人が好む県のひとつである。町の不動産は1万8089人の外国人のうち、1万2648人がイギリス人となっている。イギリス人所有の合計面積は161万2000平方メートルである。
イズミル県でも5432人の外国人が、361万4400平方メートルを購入した。
ここでもドイツ人が断トツに多く、約202万平方メートルの不動産をドイツ人、27万8700平方メートルをギリシャ人、15万7900平方メートルをイギリス人が所有している。
トルコでは、イギリス人、ドイツ人、アイルランド人、オランダ人のような太陽を恋しく思うヨーロッパ諸国が中心となって不動産を購入しているように見えるが、合計92カ国の人々が不動産を所有している。
データによると、チュニジア、タジキスタン、ルワンダ、ペルー、ニジェール、モナコ、マルタ、リビア、フランス・ポリネシア、フィリピン、アンドラ国籍も一人ずつトルコに不動産を所有している。

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( 翻訳者:石川志穂 )
( 記事ID:25940 )