バグダードのアラブ連盟首脳会議、経費の半分はトルコ企業の懐へ
2012年03月31日付 Hurriyet 紙

イラクの首都バクダートで行われたアラブ連盟首脳会議の準備の一環でトルコ企業が3億ドル相当の事業を獲得。合計6億ドルをかけたこの会議では、保安対策が前面に打ちだされた。イラク共和国官邸で行われた会議には、22の加盟国のうち10名の首脳が参加した。
バクダートで行われた第23期通常アラブ連盟首脳会議は3月27日にスタートし3月29日に終了した。会議準備はかなり前から始められており、イラク政府報道官でもあるアリ・デブバー国務大臣は、会議には600万ドル強かかったと明かした。この経費のうち3億ドル相当がトルコ企業に支払われている。
トルコの各企業は、バグダート国際空港線道路、無名戦士の碑、そしてイェシル地区保全・開発計画、共和国官邸改修事業、会議関連サービス事業、エブ・ヌアス通りとサドゥン通り補修などを含む事業のうち、2億9700万ドル分を手にした。

■1億94万ドル事業はGAP建設が受注

アラブ連盟首脳会議の準備事業の一環で、バグダート広域市は1億9415万4000ドル相当のバグダート国際空港線道路建設、無名戦士の碑、そしてイェシル地区保全・開発計画をチャルク・ホールディング関連企業であるGAP建設に発注した。
アラブ連盟首脳会議において外相会議および首脳会議の会場となり、また首脳らが滞在した政府(共和国)官邸の改修事業も、4000万ドルでギョクケム建設が工事を請け負った。
ギョクケム建設のオスマン・ミーマルシナンオウル代表取締役は、1年半前に官邸改修事業を受注したときには、官邸は中に入れないほどひどい有様だったことを明かしている。

■アラブ連盟首脳会議、3日間で6億ドル

・2500名に食事を提供
この会議では、開催期間中の政府高官、関連職員、そして報道関係者への飲食および宿泊サービスをリクソス・ホテルズに発注した。リクソス・ホテルズ海外営業コーディネーターのウール・インジェス氏は、1年前から会議準備を始めたと明らかにし、この事業をイラク外務省の求めで受注したことを説明した。
同氏は、イラク外務省関係者を以前リビアで自身も関わった会議に賓客として招待し、そのうえで発注を得たと明らかにした。同氏は、「バグダート共和国官邸と5つ星ホテル9つをはじめ、14地点でリクソス基準の開放的な宿泊サービスと飲食サービスを提供させていただきました。この会議のために2500名のトルコ人従業員を連れてきましたよ。」と話した。

■保安対策が前面に

バグダートで開催されたアラブ連盟首脳会議では最上級の保安対策がなされた。合計10名のアラブ諸国リーダーが参加する会議を追いかける報道関係者らは、宿泊するバグダートホテルから出る前、バスに乗る前にIDチェックを受け、またバス車内では乗務員らにより氏名を記録された。
会場へ向かう報道車両の出発許可は軍部が発行した。3台のジープが並走するなか、記者らは共和国官邸近くのカルレデ地区で自動小銃を身につけた兵士6名が同席する2台の特別車両に囲まれて移動した。
バスは官邸のある区域で停車し、3台のジープに乗ったイラク兵によって記者らがバスから降ろされ、所持検査がなされる一方で、特別任務をおびてアメリカから連れてこられた2頭の犬によりバスが捜査された。
犬のチェック後許可を受け、報道関係者らは官邸に移動。新聞記者は官邸前で再度かばんとカメラのチェックを受け、その後プレスルームへ集められた。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:25956 )