シリア国連代表、「トルコの行動は宣戦布告」
2012年04月03日付 Radikal 紙


シリアのジャファリ国連常任大使は「トルコが隣国の主権を脅かす目的をもった会議を主催しており、これは宣戦布告と見なされる」と述べた。

シリアのバッシャール・ジャファリ国連常任大使は、イスタンブルで開催された「シリア友好」会議を厳しい言葉で批判した。シリアの公式通信社サナの報道によると、ジャファリ大使は、国連で行われた記者会見で、「コフィー・アナンは当初からシリア政府と一つの窓口で話がしたいと言っていた。しかし明らかに、一部の者は並行した交渉窓口をつくって彼の声を落とすように努めている。イスタンブルで行われたシリアの敵国の会議も、この最も良い例である」と述べた。

ジャファリ大使は、イスタンブルでの会議が、アナン国連-アラブ連盟シリア特使の使命に反しており、この使命に矛盾していると述べた。また、トルコ政府がシリアに対して「敵対的政策」を続けていると表現し、「トルコは隣国の主権を脅かす目的を持つ会議を主催しており、これは宣戦布告と見なされる」と述べた。

ジャファリ大使は、トルコ、サウジアラビア、カタールもアナン計画に付随する必要があると述べ、「アナン計画は、同時に、シリアの主権を脅かそうとし、国連安保理で認められていない交渉口を創りだそうとする者たちにも効力を及ぼす必要がある」と表現した。

■国連使節団シリアへ

今回アナン特使の広報官アフマド・ファヴズィ氏は、監視員の配置計画の準備のため国連使節団が48時間以内にシリアへ向かうと発表した。

アナン特使の広報官は、5または6人からなる国連使節団が、監視員の配置条件を明確化するためにシリアへ行くと明かした。

広報官は監視員がいつシリアに配置されるのかという問いに、「それはわからない」と返答し、「監視員の配置前に安保理の決定と武力の停止が必要である」と述べた。

アナン特使は、安保理へ停戦の検証のために監視団の配置を求め、15加盟国が「全面支援」を示し、この実行に準備ができていると伝えた。

■アナン特使の6カ条計画

アナン特使の6カ条計画の条項は以下である。
―シリア政府は、「国民の合法的な要求と懸念に答えるために開始される予定の、シリア人が主導する包括的政治プロセス」のためにアナンと協力のもとに取り組むことを受諾する。

―シリアは、戦闘の停止と人々の居住地域で見られる軍事行動と重火器の使用の即時停止を受諾する。このプロセスを実行する際に、シリアは、武力行使の終結のために国連の監視のもとアナンと共に取り組む。アナンは、反体制派からも全戦闘の終結のために同様の受諾に期待する。

―シリアは、人道支援と、負傷者の運搬のために一日2時間の「人道的停戦」を承認し、適用するものとする。

―シリアは「無作為に逮捕した者を解放する速度を早め、また範囲を広げ」とこうした人々が逮捕されている場所のリストを提出することを受諾する。

―シリアは国内全体で新聞記者について活動の自由を保証すること、「差別のないヴィザ政策の適用」を受諾する。

―シリアは「法によって保証された枠組みで集会の自由と平和的デモ行動について敬意を示す」ことを受諾する。(ヒュリエットプラネットによる)

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( 翻訳者:吉岡春菜 )
( 記事ID:25974 )